Microsoftは、2015年の第2四半期と第4四半期にリリースする「Dynamics CRM」とその関連製品のアップデートについて、さまざまな情報を公表している。
Microsoftは先ごろ開催した同社のCovergenceカンファレンスで、最新のリリース時期とコードネームが入ったロードマップを発表した。フィンランドのDigital Illustratedのコンサルタント、Jukka Niiranen氏によるブログ記事には、今後リリース予定の製品アップデートが整理された、以下のスライドが含まれている。

Microsoftが2014年に公開した情報では、2015年の第2四半期には以下のアップデートが提供される予定だった。
- 「Dynamics CRM」の「Carina」(開発コード名。りゅうこつ座の意)
- 「Social Listening」の「Corvus」(からす座)
- 「Dynamics Marketing」の「Spica」(スピカ)
- 「Parature」の「Taurus」(牡牛座)
(Dynamics CRMチームの天体にちなんだコードネームのシリーズはまだ続いている)
最新のロードマップによれば、2015年第2四半期にリリースされるものは次の通りだ。
- Dynamics CRMの「Carina」
- Social Listeningの「Hydra」(うみへび座)
- Dynamics Marketingの「Spica」
- Paratureの「Atria」(アトリア、みなみのさんかく座のアルファ星)
Social Listingの「Corvus」は、2015年第4四半期リリースに変わっている。Paratureの「Taurus」はまったく言及されていない。第4四半期にリリースされるほかのアップデートには、Dynamics CRMの「Ara」(さいだん座)、Dynamics Marketingの「Capella」(カペラ)、Paratureの「Hercules」(ヘルクレス座)がある。
Niiranen氏のブログ記事によれば、Carinaはオンラインのみでのアップデートになるようだ。
Carinaでは、Dynamics CRMと「Office 365」がより緊密に統合される。より没入感の高い「Excel」体験が用意され、「OneNote」や「Exchenge」の統合も進められるという。
ソーシャル面では、マーケティング、販売、サービスの各チームがソーシャルトピックを監視し、ソーシャルに関与するためのセンター機能が設けられる。分析機能には、テキストマイニング、クラウド視覚化、ソーシャルアクティビティマップなどが追加される。また、ナレッジマネジメントのための、ParatureとDynamics CRMの統合が行われるという。
C5 Insightブログによれば、Microsoftは2015年第4四半期のリリース向けの新機能も数多く発表している。これには、オフラインでのモバイル利用、予測解析機能、「OneDrive」の統合、「Delve」および「Office Graph」の統合などが含まれている。
Microsoftはまた、Fusion Softwareから知的財産を買収したこともCovergenceで発表した。具体的には「Mojo Surveys」で、これはDynamics CRM内からアンケート調査フォームを作成してデータ収集プロセスを自動化するというもの。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。