Oracleは米国時間3月27日、ワシントンD.C.で開催されたOracle HCM Worldで、「Oracle Learning Cloud」を発表した。
職場でのトレーニングは、多くの場合場所が決まっており、受講者をデスクに縛り付けて動画の視聴やテストを延々と続けるものだった。しかしOracleの新たなプラットフォームを利用すれば、特に出先で多くの仕事をこなす従業員もタイミングや場所の面でもう少し柔軟にトレーニングを利用できるようになるかもしれない。
このプラットフォームを利用すると、従業員はYouTubeや大規模オープンオンライン授業(MOOCs)などを含むコンテンツを利用して、「どこにいても」トレーニングを受講することができる。
Oracle Learning Cloudはまた、コンテキストに応じた学習機能や、ソーシャルな学習機能も備えており、ユーザーは仕事の種類やスキルに応じてレコメンデーションを受けながら、リアルタイムで学習できる。さらに、このプラットフォームでは、コンテンツを作成して共有したり、トレーニング中のほかの従業員と刺激を与え合うこともできる。
Oracle Learning Cloudは「Oracle Human Capital Management Cloud」(Oracle HCM Cloud)の一部であり、Oracle HCM CloudはOracleが持つ汎用の(今では極めて大規模となった)「Oracle Cloud」の一部だ。
Oracleは過去数回の業績発表でクラウドに重要な位置づけを与えている。Oracleの会長兼最高技術責任者(CTO)であるLarry Ellison氏は、現在世界2位のSaaSプロバイダである同社が、競合相手であるSalesforce.comを2015年末までに追い越すとまで予想している。
Oracle Learning Cloudは、Wi-Fiから3G/4Gのモバイルデバイスまで、ほとんどのインターネット接続可能なデバイスやネットワークで使用できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。