「Visual Studio 2015」のリリースは2015年夏まで待つ必要があるが、Microsoftは同製品のラインアップ(SKU)と、予定価格を発表した。
Microsoftは米国時間3月31日、「Visual Studio」をアップデートし、SKUの一部を統合すると発表した。
現在提供されているVisual Studioは4つのSKUで構成されているが、2015年に登場予定のVisual Studio 2015は3つの主要SKUで構成されることになる。Microsoftは、「Visual Studio Premium with MSDN」と「Visual Studio Ultimate with MSDN」を統合し、「Visual Studio Enterprise with MSDN」という名称のSKUとして提供する。また同社はこの新たなEnterprise版の他に、「Visual Studio Professional with MSDN」と、無償の「Visual Studio Community」という名称のSKUも提供する(MSDNはMicrosoft Developer Networkを表す)。
またMicrosoftは「Visual Studio Professional」と「Team Foundation Server」「Team Foundation Server Express」「Visual Studio Express」「MSDN Platforms」を「Visual Studio 2015およびMSDNの完全なポートフォリオ」の一環として提供し続ける予定だ。
Microsoftによると、同社はこのところ、より小規模なオープンソース開発者に注目していたが、この新たなEnterprise版を導入することでエンタープライズ分野に目を向けようとしているという。
Visual Studio Premium with MSDNやVisual Studio Ultimate with MSDNのサブスクリプションを現在有している開発者は自動的に新しいVisual Studio Enterprise with MSDNにアップグレードされる。
Visual Studio 2013 Ultimate with MSDNの現在の価格は、新規サブスクリプションの場合には1万3300ドル、更新の場合には4250ドルとなっている(1ユーザー当たりの年間価格)。また、Visual Studio Premium with MSDNの現在の価格は、新規サブスクリプションの場合には6120ドル、更新の場合には2570ドル(同)。
これに対して、統合された新たなVisual Studio Enterprise with MSDNの価格は新規サブスクリプションの場合には6000ドル、更新の場合には2570ドルだ(こちらも1ユーザー当たりの年間価格)。
一方、Visual Studio 2015 Professional with MSDNの価格については、Visual Studio 2013 Professional with MSDNの現行価格のままで据え置かれ、新規サブスクリプションで1ユーザーにつき年間1200ドル、更新で800ドルとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。