ニフティは4月1日、「ニフティクラウド」の新サービスとして、災害復旧(DR)に特化した「ニフティクラウド DRサービス with VMware vCloud Air Technology」を発表した。同日から申込受付を開始し、5月中旬から順次提供する。
費用はレプリケーションするサーバ単位で、ストレージ100GBまでが月額5000円、500GBまでが2万円、1TBまでが3万8000円(いずれも税別。月2回までのテスト切替を含み、1回につき7日間起動可能。その他にフェールオーバー用ネットワークの料金が別途必要)。
また、フェールオーバーは1回あたり2万円(税別、1回につき30日間起動可能)。なお、9月末までレプリケーションとフェールオーバーを無料で利用できるキャンペーンを実施する。
利用イメージ ユーザー環境から「ニフティクラウド」へのレプリケーション
同サービスは、「VMware vCloud Air」が提供する災害復旧サービス「Disaster Recovery」をニフティクラウドの環境にて提供するもので、VMware vCloud Airの技術を活用した国内初のサービスという。
サービスは、VMware vSphereで仮想化されている既存のオンプレミス環境から利用する。ニフティクラウドへのレプリケーションはマウス操作で簡単に実施でき、シンプルで実現性の高いDR環境を容易に構築できる。ニフティクラウド上の仮想サーバ(レプリカ)はコールドスタンバイの状態で保持され、15分~24時間の範囲の任意の間隔で同期を取れる。
利用イメージ 「ニフティクラウド」サポート窓口への復旧指示によるVM起動
有事の際には、既存環境のvCenterからの操作でフェールオーバーできるほか、もし既存環境にアクセスできない場合にはニフティクラウドのサポート窓口に電話で指示することで、ニフティのスタッフがユーザーの代わりにレプリカの仮想サーバを起動する。
同サービスは既存環境の仮想サーバのバックアップやリストアにも利用でき、今後は既存環境からクラウドへの移行をより容易にするインポート機能などの提供を予定しているとのこと。