AppleとIBMが2014年に発表したエンタープライズ向けモバイルの提供が順調に拡大している。両社は同年12月に最初の「iOS」アプリ10本を発表しており、今回、新たに8本のiOSアプリを発表した。
新しいソフトウェアはAppleのモバイルエンタープライズアプリのサイトに掲載されている。その中には、初のヘルスケア業界向けとなるアプリ4本や、製造装置管理の分野で最初のアプリもある。
製造装置カテゴリで初となるアプリ「Rapid Handover」は、工場主任が情報を管理し、シフト制で入れ替わる作業員と共有できるというもの。安全上の問題について、写真や文書で記録することも可能だ。
Rapid Handover
4種類のヘルスケアアプリは、看護師や主任看護師をターゲットにしたもので患者の管理を容易にするものだ。病院と訪問看護の両方で利用できる。
その1つである「Home RN」は、患者の写真をその場でキャプチャし、離れた場所にいる医療チームに関連情報をプッシュするものだ。残りの3つは、スケジュール管理、患者の記録、「iBeacon」を利用してベッドやステーションを探すなど患者単位でのタスク管理などの機能を持つ。
Home RN
小売業向けのアプリ「Order Commit」も登場した。購買担当者が財務目標や販売に関する重要な指標に、リモートでアクセスできるというもの。
Order Commit
AppleとIBMの提携が発表された際、提携はこれまでのエンタープライズアプリにフォーカスしたものになるだろうと容易に想像できた。しかし、今回発表されたアプリから、両社はAppleのiPhoneやiPadを幅広い業界に提供することを狙っていることがわかる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。