NTTコミュニケーションズの主要なサービスの利用状況などを可視化するサービスを提供している「ビジネスポータル」については、機能を拡充し、シングルサインオンで各サービスの個別ポータルにシングルサインオンを可能にするなど、顧客の利便性を向上。さらに海外からの接続を高速化することでポータルの操作性向上を実現する。
APIゲートウェイは、サービスごとにバラバラだったAPIをゲートウェイ経由とすることで同一書式のAPIで提供する。活用例としては、顧客/パートナーのシステム運用、サービスの申し込みなどを自動化し、プロセスの迅速化、省力化が実現するとしている。
ソリューションモデルの強化も行い、個々のサービス強化に加え、他社アプリなどを組み合わせたソリューションモデルを拡充する。「以前から、顧客からは各産業別モデルの用意はないのかといった声もあるが、まず汎用的なアプリケーションとわれわれのクラウド/ネットワークなどを組み合わせたソリューションを標準化し、提供するところからスタートする」(有馬社長)
提供するソリューションとしては、Microsoft Exchangeをセットにした「Microsoft Exchange on Bizホスティング Enterprise Cloud」、Microsoft Dynamics AXとセットにした「Microsoft Dynamics AX on Bizホスティング Enterprise Cloud」、SAPのアプリケーションと組み合わせた「Bizホスティング Enterprise Cloud for SAPソリューション」などを提供する。
IoTに対しては「皆さんがIoTを強調する中で、われわれとして何ができるのかさまざまな事柄を検討している」と有馬社長は説明。独自のSDN技術などを活用したエンドツーエンドのセキュア通信の提供などを検討している。
また、現在行っている実証実験として、Virtual Engineering Community(VEC)と行っている生産現場の機器状況の監視/分析システムをクラウド上に構築し、クラウドやネットワークに必要な性能/セキュリティなど各種技術要件の検証。大林組とはクラウドベースの安全管理システムとウェアラブルセンサ、セキュアネットワークを活用した作業従事者向け安全管理システムの有用性を検証するため、4月から実証実験を開始する。