Oracleは米国時間4月8日、小売業向け業務アプリケーション「Oracle Retail」に、6種類の新しいソリューションを追加したと発表した。
Oracle Retailに追加された新しいソリューションは、Oracleが2014年に買収したMICROS Systemsの製品をベースに開発されたもので、小売企業のEコマース、顧客エンゲージメント、サプライチェーン管理、受注管理、ブランド管理などを支援する各種の機能を、サブスクリプションベースで提供する。
Oracleによると、テクノロジの進化と顧客ニーズの変化によって購買形態が常に変動する中、小売企業のIT部門は、既存のシステムを維持しながら新しいビジネス機能を導入するという難しい課題に直面しているという。Oracle Retailを導入することで、主要業務のアップタイムと効率性を維持しつつ一貫性のあるアップグレードを迅速に適用できるようになり、これにより社内IT部門は、顧客体験を差別化して全社的な成長を促進することに集中できるようになるという。
今回、Oracle Retailに新しく追加されたソリューションは、以下の6種類。
- 「Oracle Retail Brand Compliance Management Cloud Service」:プライベートレーベルの展開を支援する。
- 「Oracle Retail Customer Engagement Cloud Service」:顧客エンゲージメントの管理と促進を支援する。
- 「Oracle Retail Open Commerce Platform Cloud Service」:Eコマースの競争力強化を支援する。
- 「Oracle Retail Order Broker Cloud Service」:在庫状況をリアルタイムに可視化する。
- 「Oracle Retail Order Management System Cloud Service」:顧客の注文状況と在庫状況をリアルタイムに可視化しコールセンター業務を支援する。
- 「Oracle XBRi Cloud Service」:不正行為や法令違反による損失を最小化する。
Oracle Retail担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのJill Puleri氏は、今日の小売企業は時間とコストの制約により新しいビジネスチャンスへの対応を阻害されているとしたうえで、Oracle Retailに追加された新しいソリューションは、小売企業がビジネスの価値向上に必要な戦略的プロジェクトに注力するのを支援すると述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。