中小企業を対象とした移行支援策として、「Openライセンスキャンペーン」を実施してきたが、キャンペーン期間の4月1日から6月30日まで延長する。支払いについても、マイクロソフトファイナンスから優遇金利策を提供する。
実際に短期間でWindows Server 2003を移行した、農家向けに有機肥料を提供している片倉チッカリンの業務システム室 室長補佐の岸英幸氏が登壇し、オフコンに依存していた帳票システム、DWHの移行を行った経験を披露した。
同社ではCOBOLベースの独自開発の基幹システムのパッケージへの移行、帳票システム、DWHと移行の必要があるものが複数存在した。そこでまず決算時期の前に基幹システムを移行する必要があると判断し、2013年9月に基幹システムの移行を行った。
その後、2014年4月という目標に向け、帳票システム、DWHの移行を進めた。短期間ではあったが、従来は2台のサーバを持っていたが、仮想化によってサーバを1台に集約。さらに使い勝手が悪いという声が上がっていたDWHを全業務、全社員が利用できるものへと変貌させることに成功した。
「短期間に移行作業を行う場合に、それほど重要ではない問題について長期間話し合って時間を費やすことがある。細かいことにはあまりとらわれず、真の目標を優先し、問題が起こった際にはプライオリティをつけて優先すべきことを選んで作業を進めるべきだと感じている。実際にサーバ移行を実現した結果、サーバはどこに置かれても関係ない。サービスがきちんと提供されればいいと時間し、今後はAzureの導入も検討したい」(岸氏)