不確実な未来に備え子供にプログラミング教育を--MITメディアラボのレズニック氏 - (page 2)

羽野 三千世

2015-04-11 07:00

 Makingについて、レズニック氏は「何かモノを作る行為自体は新しいことではない。有史以前から人は何かを作ってきた。今起こっている変化は、新しい技術によるものだ。例えば、Scratchのようなプログラミング環境によって、子供たちに、自分たちで想像したモノを何でも作れるようなキットを与えることが可能になった」と述べた。

 子供たちが自らプログラミングをして作ったゲームや、プログラミングと工作を組み合わせて作った車やロボットは、市販のおもちゃとは全く異なるとレズニック氏は強調する。

 「おもちゃ屋に並んでいる先進的なエレクトロニクスを使った玩具で遊んでいても、この玩具がどういうプロセスで作られたのか、どうデザインされているのか分からない。子供たちには、デザインとクリエイションを経験してほしい。そのような思いからScratchを開発した」。

 2つ目のトレンドであるCodingについては次のように説明した。「子供にプログラミングを学ばせて、プロフェッショナルなプログラマーにしようというのがプログラミング教育の意図ではない。目的はプログラムの学習を通じて、クリエイティブな思考を育むことだ」。

 学校でプログラムを学ぶことは、文字の読み書きを学ぶことと同じである。書き方を学ぶ目的は、文筆家になることではなく、文字を書けるようになることで考えをまとめたり、アイデアを共有したりする能力を獲得することにある。同様に、プログラミングを学ぶ目的も、プログラマになることではなく、アイデアを形にする方法や、アイデアを共有する方法を学ぶことにある。

 最後にレズニック氏は「Making」と「Coding」の2要素を学校に取り入れるためのアドバイスとして、次のように述べ、講演を締めくくった。「子供たちに正しい支援をすること、正しいツールを与えることがとても重要だ。子供たちの興味に沿って、仲間同士でコラボレーションできる形で取り入れる必要がある」。

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