Amazon Web Services(AWS)は米国時間4月9日、初の機械学習製品となる「Amazon Machine Learning」を発表した。AWS開発者はこれを利用して、基幹系や運用系データから容易に価値を引き出すことができる。これにより、開発者は自分たちのデータから意味ある情報や予測を得るのに、外部の機械学習プラットフォームを利用する必要がなくなった。
Amazonの機械学習分野への進出は、IBMが先に発表した「Watson Analytics」やMicrosoftの「Azure Machine Learning」の発表に続くものとなる。3社のサービスはともに、開発者が機械学習のインテリジェンスを自分たちのアプリに組み込むのを支援するものだ。Googleは2012年に機械学習分野で「Prediction API」をローンチしている。
Amazon Machine Learningは、データから有益なパターンを見出して精度の高い予測を立てることを目的に、Amazon社内のデータサイエンティストが機械学習モデルのために構築した技術を土台とする。AWSはこれを一歩進めて、データの専門家ではない人でも利用できるようにすることを目指す。
AWS Machine Learning APIを利用して、開発者は「Amazon S3」「Amazon Redshift」、または「Amazon RDS」の「MySQL」データベースにあるデータを取得できる。
AmazonではMachine Learningを利用して、2つの可能性から1つを予測する二値分類、3つ以上の可能性から予測する多値分類、回帰分析の3種類に利用できると 説明している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。