「HP Helion」クラウドのポートフォリオを拡充--日本HP

NO BUDGET

2015-04-14 10:52

 日本HPは4月13日、「HP Helion」クラウドのポートフォリオを強化、「HP Helion OpenStack」「HP Helion Development Platform」のアップデートに加え、コンサルティングサービスの拡充と「HP Helion Content Depot」の提供を開始すると発表した。

 新サービスの提供により、企業はハイブリッドIT環境の構築や、統合、管理、活用において、HPが持つ専門知識と、オープンソースクラウドの利点である俊敏性、相互運用性、信頼性を享受できるとしている。

 新サービスとソリューションのそれぞれの特徴は以下の通り。

HP Helion OpenStack 1.1

 HP Helion OpenStackは、先進的なオープンソースのクラウドコンピューティング プラットフォームであるOpenStackをベースとし、オープンで拡張性と柔軟性に優れたクラウド基盤で、「HP Helion Development Platform」のインフラとしても機能する。

 HP Helion OpenStack 1.1での主な拡張機能は以下の通り。

セキュリティの自動化および設定機能の強化

  • 集中型ロギングと「HP ArcSight」のインテグレーションの拡張により可視性を向上
  • OpenStack Juno stable branch上に構築

広範なデプロイメントを実現

  • ハードウェアデプロイメントを最適化するターゲットノード プロビジョニング

ソフトウェア定義の大規模ストレージ機能の強化

  • 「HP 3PAR StoreServ HA」の機能強化
  • Swift オブジェクトストア用サポートに加え、Host Linux LevelでのCephインテグレーション
  • ライフサイクル管理能力の強化

    • リソース使用状況を可視化するCeilometer搭載の計測サービス

    HP Helion Development Platform 1.1

     HP Helion Development Platformは、Cloud Foundryをベースにし、HP Helion OpenStack向けに最適化したアプリケーション開発、実行基盤で、従来型、プライベート、パブリックを問わずクラウド全般でのアプリケーション開発とポータビリティを可能にする。HP Helion Development Platform 1.1では、より迅速かつ手軽にアプリケーションを構築したり管理したりできるようになる。

    HP Platform 最適化サービス

     HP Platform最適化サービスは、ユーザーの環境と将来像を見据えたクラウドプラットフォームの導入を、企画から計画、設計、構築、運用・改善と5つのフェーズで支援するコンサルティングサービス。今回は、下記のサービスを追加、拡充した。

    テクニカルワークショップ(追加)

     クラウドプラットフォーム構築に関する最新の各要素技術に関する機能や、メリット、デメリットを説明し、今後の技術の方向性を検討。

    プラットフォーム デザインサービス(拡充)

     新たに、プレフィックスの「HP プラットフォーム リファレンスアーキテクチャ」を用意。既存環境と将来実現したいプラットフォームの方向性に合わせてリファレンスアーキテクチャから選択することで、設計フェーズの期間を短縮して導入が可能になる。

    プライベート、ハイブリッドクラウド構築サービス(拡充)

     HP プラットフォーム リファレンスアーキテクチャをもとに、要件定義から実装までを実施。これにより、テスト工数の削減など、構築期間の短縮が見込める。

    HP Helion Content Depot

     位置情報、画像、チャット履歴のような増大する非構造化データに対応するために設計された、完全統合型のストレージソリューション。組織のストレージ環境を瞬時に、かつコスト効率に優れた方法で拡張できるように設計された、スケールアウトのプライベートクラウドソリューションとなっている。HP Helion OpenStack、HP ProLiant サーバ、HP Networkingソリューションで構築されている。

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