新生銀行は財務会計システムを再構築し、2014年10月から稼働を開始した。決算早期化や業務効率正確性向上、内外環境変化といった課題への対応が目的。日本オラクルが4月14日に発表した。
新たな財務会計・管理会計プラットフォームに採用されたのは、統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「Oracle E-Business Suite」。選定では、環境変化への柔軟な対応が可能なことに加え、金融業界の基幹システムとしての実績が高く評価されたと説明。システムの構築作業はさくら情報システムが担当し、金融業界システム構築での経験と実績に基づき、短期間での導入を可能にしたという。
新システムは、新生銀行と同行グループ会社6社が共通に利用するプラットフォームとして構築。取引情報と会計残高の紐付けによる決算の早期化、専用元帳の新設とセグメント階層情報の追加による管理会計の高度化、通貨別持ち高の正確な把握、消費税改正や将来の会計基準変更への柔軟な対応が可能としている。