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資源下落で資源国の低迷と非資源国の好調が鮮明に

ZDNet Japan Staff

2015-04-16 10:41

 日経平均は、しばらく上値が重く、下値は堅い展開となりそうだ。今日は、世界経済の見通しについて、楽天証券経済研究所のチーフストラテジスト窪田真之氏が解説する。

 4月14日に発表されたIMFの見通しによると、2015年の世界経済は資源国と非資源国で、明暗が分かれる。日本と欧州は資源安の恩恵で景気回復に向かう。

 かつて高成長の新興国として話題になったブリックス(ブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国)では、資源国のブラジル・ロシアがマイナス成長に落ち込む一方、資源安の恩恵を受けてインドの成長率が一段と高まる見込みだ。

先進国では米国一人勝ちだが成長見通しは下方修正

IMF世界経済見通し(GDP成長率)


(出所:IMF)

 シェールガスオイル革命で低価格エネルギーの恩恵を受ける米国の高成長が続くという見通しは継続している。ただし、2015年の成長率について、米国は3.6%から3.1%へと引き下げられている。

 実質賃金が低迷すること、米国内の資源産業が悪化することが、見通し引き下げの理由だ。一方、日本・ユーロ圏は、資源安の恩恵を受け、成長率見通しが引き上げられている。

資源国の低迷と、非資源国の好調が鮮明に

IMF世界経済見通し(GDP成長率)


(出所:IMF)

 リーマンショック前に、高成長4カ国の頭文字を取って、BRICS(ブリックス)という言葉がはやった。この言葉はもはや死語になっている。資源国と非資源国で、その後の運命が全く異なるからだ。

 資源国であったブラジル・ロシアは、2015年はマイナス成長に落ち込む見通しだ。人口が成長する若い国として期待されていたブラジルは、今になって振り返ると、資源高で景気が良かっただけということになる。今後、何年かかけて経済を立て直していくことになる。人口が成長する若い国という事実は変わらないので、時間はかかりそうだが、いつか立ち直るという期待はある。

 一方、ロシアはより深刻だ。少子高齢化が進む国で、人口構成から成長を期待することはできない。高成長と見られたのは、原油高の恩恵で消費が伸びていただけだった。ロシアは製造業を育てようと努力しているが、今のところほとんどうまくいっていない。

 一方、モディ首相の経済改革が軌道に乗ってきたところに、資源安の恩恵が加わって好調なのが、インドだ。IMFの予想では、2015、16年の成長率が中国を抜く見通しだ。

 中国も高成長が続く見通しだ。過剰投資の整理が必要で、中国経済の失速が常に懸念されているが、今年は資源安によって、大きなボーナスをもらった状態になった。中国は、インドや日本と同様に、資源安の恩恵で当面高成長が維持できそうだ。

 過去記事は、キーワード「日本株展望」から読めます。

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