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3月決算発表控え日経平均は膠着--小型株の決算に注目

ZDNet Japan Staff

2015-04-17 10:58

 4月16日の日経平均は、16円高の1万9885円だった。日経平均は、4月10日9時7分に2万6円と、15年ぶりに2万円台に乗せた後、値動きが乏しくなっている。3月期決算の発表を控え、積極的な売り買いを仕掛けにくくなっている印象だ。

 新年度に業績回復色が強まる期待があるが、日本企業が期初に出す予想は非常に保守的(低め)になる傾向があり、しばらく日経平均は上下とも大きくは動きにくくなるかもしれない。

 決算発表中は、期初から比較的高めの予想を出す傾向のある小型株に注目が集まることもある。楽天証券経済研究所のチーフストラテジスト窪田真之氏は、意外な好業績予想を出す小型株に注目していきたいと話す。

決算前で、変動幅が小さくなる日経平均

 日経平均は、2万円直前で、過去1週間、値幅が非常に小さくなっている。

日経平均、過去1週間の動き


 3月本決算の発表前で、動きにくくなっていると思われる。決算発表で注目されるのは、終わった期(2015年3月期)の実績より、新年度(2016年3月期)の業績予想だ。楽天証券経済研究所では、東証一部全産業(除く金融)ベース経常利益の増加率について、以下の通り、予想している。


 ただし、期初から15%増益の計画が出てくるとは考えられていない。最終的に15%増益に着地する場合でも、期初にはせいぜい0~5%の増益予想しか出してこない見込みだ。非常に低い会社予想を、年度後半に少しずつ上方修正していくパターンに持っていこうとする傾向がある。

会社が期初に出す業績予想の見方

 以下は、あくまでも一般論で、個別企業にあてはまらない場合もある。

(1)「そんなに儲かっているのなら値引きしろ」と言われるのを恐れているように見える素材・部品企業

 企業の業績予想は、建前上は、投資家やアナリストのために出していることになっている。ただし、外部に公表された予想は誰でも見ることができる。当然、取引先の目にも入る。素材、部品を製造している企業は、常に納品先と、シビアな価格交渉をやっている。

 「ぎりぎりの利益しか出ないので、値引きは受けられません」と必死に交渉している最中に、強気の増益予想を公表するわけにはいかない。その結果、利益予想は常に低めに出し、予想の上方修正はできるだけ遅くする。

 低すぎる予想を出す企業には、決算説明会でアナリストから「そんな少ししか利益が出ないはずはない」と質問が出る。そのような時、経営陣はあらゆる弱気材料を持ち出して、予想は低めではないと主張する。

 「利益は出ないので値引きはできない」と押し返す取引先との価格交渉スタンスが、そのままアナリストとの対話にも出ているのではないかと勘ぐらざるを得ない場合もある。

(2)「できないと決めてかからずやってみろ」と社内を叱咤激励するスタンスを業績予想に持ち込む企業

 社内の努力目標をそのまま、対外的に公表する業績予想にする企業もある。小型株の一部に、そういう傾向がある。そういう会社は、期初に高めの予想を出して株価が上がっても、第1四半期(4~6月期)の実績が出る頃に、業績予想が高すぎることに投資家が気づき始め株価が下がることもある。

 企業の業績予想を見るときは、企業が置かれた状況をよく理解して見る必要がある。

 過去記事は、キーワード「日本株展望」から読めます。

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