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ネットワークもDevOpsモデルになる--NFV対応仮想アプライアンス提供のラドウェア

岡田靖

2015-04-21 07:00

 日本ラドウェアは3月6日、新たな製品およびサービスの提供開始を発表した。今回の製品およびサービスは、これまで同社や競合ベンダーが提供してきたアプライアンス型の製品ではなく、新たな提供形態を持つ商品なっている。記者発表に合わせて来日したRadwareアドバンスドサービシズ担当バイスプレジデントのDavid Aviv氏とと、日本ラドウェア 代表取締役社長の河田英典氏に、新たな形態のプロダクトとなった背景や、今後の商品戦略などについて聞いた。

アプライアンス設計の経験を生かし高パフォーマンスのNFVを開発

 Radwareはイスラエルのテルアビブに本社を置き、アプリケーション配信、アプリケーションセキュリティなど、主にネットワーク関連のさまざまなアプライアンス製品を手掛けてきた。今回発表したのは、仮想アプライアンス製品と、クラウドベースのセキュリティサービス。同社にとって新たな形態となるプロダクトだ。

 まず、仮想アプライアンス「Alteon VA for NFV」は、同社のアプリケーション配信コントローラ(ADC)「Alteon」の機能を、仮想化ネットワー ク機能(Network Functions Virtualization:NFV)向けに提供するソフトウェア。専用ハードウェアを含むアプライアンスとしてではなく、汎用サーバ上の仮想マシン(VM)上で動作するのが特徴だ。現時点では単一VMにおいて40/80Gbpsの帯域に対応しており、近日中には100Gbps、さらに年内には160Gbpsまでと、高速化が予定されている。さらにクラスタリングにより最大1Tbpsまで対応できる拡張性を持つ。同社では、「NFVに対応した業界初のADC仮想アプライアンス」と位置付けている。


日本ラドウェア 代表取締役社長 河田英典氏

 「10Gbps程度までなら対応できるNFVロードバランサなどは存在しますが、これほどのスループットを実現するADC製品は他にありません。サーバベンダーと一緒にパフォーマンスをチューニングし、、ネットワークアダプタ(NIC)の性能を引き出すことで高いスループットを実現しました。すでに、ある通信事業者でテストが始まっており、クラウドサービスなどに適用されていくと見込んでいます」と河田氏は説明する。

 汎用サーバのVM上で動作するソフトウェアでは、仮想化環境やOSのオーバーヘッドにより、NICの持つ本来のスループットを生かすことが難しい。これに対しAlteon VA for NFVでは、ハイパーバイザ上の仮想スイッチをバイパスし、さらにIntelが開発した、OSを介さずNICを扱うためのソフトウェアライブラリである 「DPDK(Data Plane Development Kit」を用いた設計でオーバーヘッドを回避し、ハードウェアが持つ性能を発揮させている。

 「NFVでの高スループット実現には、Intel DPDKの使いこなしなど、これまでアプライアンスとしてハードウェアを作り込んできた経験も生きています。なお、Intel DPDKだけでなく、Mellanox製NICにも近日対応予定です」(Aviv氏)

アプライアンスにクラウドを組み合わせたDDoS対策サービス

 もう一つは、分散型サービス妨害(DDoS)攻撃の被害を軽減させるための 「DefensePipe」。DDoS攻撃は大規模化が著しく、いかに高性能なDDoS対策を講じたとしても、オンプレミスでの対策ではインターネットへの経路(パイプ)を飽和させるほどの攻撃を受ければ対処しきれない。DefensePipeは、こうした場面に備えるためのもの。同社のDDoS対策アプライアンス「DefensePro」と専用クラウドサービスを組み合わせ、通信経路を飽和させるほどの大規模DDoS攻撃を受けた場合に、経路を切り替えてクラウド側で対処するというサービスだ。

 「平常時はDefenseProが対応、より大規模な攻撃が発生したときだけクラウドへ回避するという、ハイブリッドな対策を実現します。ユーザーサイトに代わって大規模DDoS攻撃を受け付けるスクラビングセンターは世界に7カ所あり、例えばロシアや香港など、アタック元に近いところで攻撃を軽減することを意識した配置としています」(河田氏)

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