データウェアハウス(DWH)大手のTeradataはオランダのアムステルダムで開催中の「Teradata Universe Conference」で現地時間4月20日、複数のプラットフォームを発表した。
同社は今回、「Teradata Data Warehouse Appliance 2800」や、「Teradataデータベース」の強化、さらに「Teradata QueryGrid」テクノロジの拡張を発表した。
Teradataはこの新たなDWHアプライアンスで、インメモリ処理のさらなる高速化を約束している。これにより企業は、データ能力や分析力を倍増できるようになるという。
またデータベースについては、Teradataデータベースを強化した新たな「Software-Defined Warehouse」によって、企業は複数のデータウェアハウスを、セキュリティレベルやサービスレベルといったパフォーマンスの犠牲なしに単一のシステムへと統合できるようになると述べている。
Teradataデータベースには「Secure Zones」という新機能が導入された。同社によるとこの新機能は、単一のデータウェアハウス内において、個人を特定できる情報の移動を制限したり、複数の事業拠点や複数の国にまたがるデータの重複を抑制するのに役立つという。
Teradataの共同プレジデントであり、データおよび分析部門の責任者でもあるHerman Wimmer氏は「多くの企業は現在、業務部門からの個別の要求に応えるため、またはさまざまな国のプライバシーに関するデータ規制に従うために、複数のデータウェアハウスを個別に運用している」と述べている。
Teradataのデータ処理エンジンであるQueryGridの拡張については、同社は顧客に対して「Apache Hadoop」ディストリビューションのより幅広い選択肢とともに、より柔軟なアーキテクチャ、アナリティクスの拡張性を提供しようとしている。このため同社はQueryGridを、MapRやClouderaのHadoopディストリビューションと統合した。また、Teradata−TeradataやAster−Cloudera、Teradata−Hortonworksに対応したQueryGridも世界同時に提供を開始した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。