SAPが第1四半期(3月31日締め)決算を発表した。米ドル高の追い風もあり、予想を上回る内容となった。
第1四半期の純利益は、前年同期の5億3400万ユーロから低下し、4億1300万ユーロだった。売上高は前年同期比22%増の44億5000万ユーロとなった。為替の影響を除いた恒常通貨ベースでは、売上高の増加率は10%だった。
第1四半期のソフトウェアライセンスの売り上げは前年同期より12%増加した(恒常通貨ベースでは1%増)。クラウドのサブスクリプションおよびサポートによる売り上げは前年の2億1900万ユーロから5億300万ユーロに増加した。
SAPの最高経営責任者(CEO)Bill McDermott氏は声明で「われわれは力強い成長を遂げている企業だ」と述べ、第1四半期初めに発表した「SAP Business Suite 4 SAP HANA(SAP S/4HANA)」における早い時期からのけん引力と、370社の初期顧客に言及した。
SAPのBusiness Network部門の第1四半期売上高は3億6800万ユーロだった。同部門はビジネス商用ネットワークの構築を目的としており、Ariba、Concur、Fieldglassが1部門にまとまっている。
今後の見通しは前回と同様だった。SAPは、クラウドサブスクリプションとサポートの売上高を恒常通貨ベースで19億5000万~20億5000万ユーロと予想(IFRS非準拠)。通期では、クラウドとソフトウェアの売上高が恒常通貨ベースで8~10%増加すると予想した。2015年度の営業利益は恒常通貨ベースで56億~59億ユーロと見込んでいる。
SAPの第1四半期決算
クラウドサブスクリプションとサポートの地域別売上高(2015年度第1四半期)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。