インフォアジャパンは4月22日、米Inforとアビームコンサルティングが、企業経営の根幹を支えるSCM(サプライチェーンマネジメント)領域において協業に合意したと発表した。
今回の協業では、両社は共同でコンサルティングとSCMソリューションの展開を開始する。これにより、インフォアの業種に特化した柔軟なSCMソリューションと、アビームコンサルティングのSCM領域におけるコンサルティングノウハウを連携させ、企業経営を強化するサプライチェーン最適化のためのサービスを提供することが可能になるとしている。
また今後、両社は数年間でグローバルでのサービスの展開およびクラウド分野などSCM領域以外への協業範囲の拡張を目指す。
インフォアは特定業種に特化したSCMソリューションを提供しており、これまで多くの企業や組織のサプライチェーンの問題解決を提案し、顧客の物流基盤を構築してきた実績を持つ。
同社のSCM実行系ソフトウェア「Infor SCE」は海外で700社以上、国内でも80社以上の実績、SCM計画系ソフトウェア「Infor S&OP」は生産方式が特殊な食品、飲料、ケミカル業界で多くの実績がある。これらのソフトウェアはインフォアの「Infor 10x」で構築されている。拡張性の高さにより、さまざまなビジネスの需要に柔軟に対応できる。
一方、アビームコンサルティングは、30年以上にわたりSCM領域に精通した約400人のコンサルタントが、日本はもとより欧米、中国、東南アジアを中心に20カ国以上で、国際的に事業展開をする製造業の国内外のユーザーのグローバルサプライチェーン構築を支援してきた。
柔軟で俊敏なサプライチェーン構築を支援するため、経営戦略の策定から業務プロセス改革、ITシステムの導入から運用、定着までを総合的に提供。また、より先進的な取り組みを志向する顧客に対しては、需要予測精度の向上、間接購買コストの低減、サプライヤー管理などにより、業務課題に焦点を当て、最新のICTを活用してその取り組みを支援している。
グローバル規模でのサービスの展開に先駆け、インフォアの日本法人インフォアジャパンとアビームコンサルティングは共同で、国内企業並びにアジアへ海外展開する日本企業を対象にサービスを展開する。
特に、アビームコンサルティングが提供してきたグローバルサプライチェーン構築サービスに、インフォアのソフトウェアを加えることで、現場で容易に情報が共有できる共通の基盤構築と業務プロセスの可視化や統合を通じ、企業のサプライチェーンの一層の効率化や精度向上を支援していく。