ソフトブレーンとパイプドビッツは4月16日、同日付で業務提携に合意し、ソフトブレーンが提供する営業支援システム「eセールスマネージャーRemix Cloud」とパイプドビッツが提供する情報資産プラットフォーム「スパイラル」の連携による新サービスを共同開発していくと発表した。
既に開発に着手しており、新サービス「スパイラル for eセールスマネージャーRemix Cloud」の提供を5月1日に開始する予定。また、6月には共同でセミナーを開催するとのこと。
ソフトブレーンは、営業支援(SFA/CRM)システム「eセールスマネージャーRemix Cloud」と幅広いサポートサービスで、企業の営業改革を支援するための営業課題解決サービスを提供している。また、他社製品やサービスとの連携を積極的に進めており、営業活動に関連するさまざまな連携サービスを追加したほか、2015年度開発計画では集客、見込み客フォローの強化を掲げている。
一方のパイプドビッツは、「情報資産の銀行」をビジョンに掲げ、クラウド(PaaS)サービス「スパイラル」を主軸として、情報資産をインターネット経由で有効活用するためのサービスを提供している。こちらも、PaaSならではの柔軟なカスタマイズ性や各種APIによるシステム連携事例が増加している。
今回の業務提携は、両社のソリューションを連携した新サービスの開発、提供を通して、ソフトブレーンとパイプドビッツのユーザーに対し、より付加価値の高いサービスや利便性を提供することを目的としたもの。両社のサービスを連携することで、クラウドプラットフォーム上にリード発生から受注までの全行程を自動的に一元化することが可能になり、業務効率化と正確なデータに基づくプロセス改善の両立を図っていくとしている。
今回の提携により、新たに提供されるサービス、スパイラル for eセールスマネージャーRemix Cloudは、リード獲得からナーチャリング(見込み客育成)、営業力強化までを一貫して行えるサービス。
これまでもリードナーチャリングの有効性は広く認知されていたものの、セミナーやメールマガジンなどでリードを獲得するマーケティング部門の利用ツールと、SFA/CRMなど営業部門の利用ツールが分断されていることから、それぞれのツールに手入力で登録しなければならず、手間やタイムラグが生じるなど、運用には多大な負荷がかかるケースも多かった。
それに対し今回の新サービスは、スパイラルで作成したウェブフォームに問い合わせやセミナー申し込みがあると、フォームの項目情報が自動的にeセールスマネージャーRemix Cloudに登録される。設定しておいた案件も自動的に振り分けて立てられるため、登録の手間を省くことができ、すぐにマーケティングや営業活動に活かすことが可能。
また、登録されたリストや蓄積されたターゲットリストに対して、セミナー集客やメールマガジンなどでの情報発信で見込顧客をナーチャリングしていくことで受注確度を上げていくこともできる。
さらに、獲得したリードが受注につながっているかどうか、どのような活動を経て受注したか(または失注したか)をリアルタイムに把握できるようになり、投資対効果を明らかにして次の施策に生かす。結果として、売り上げにつながる新規顧客を開拓できるとしている。
サービス概要図