Microsoftが「Windows 10」の新たなビルド「Build 10061」をリリースした。このビルドは、「Windows Insider Program(Windowsインサイダープログラム)」に参加し、Fast(高速)リングを設定しているユーザーに対して米国時間4月22日からWindows Update経由で配信されている。
今回公開されたビルドは、3月30日にMicrosoftがテスターに向けて公開したビルドに続くもので、デスクトップPCやノートPC、タブレットで動作する。なお、30日に公開されたWindows 10の「Build 10049」にはMicrosoftの新ブラウザ「Spartan」が(「Internet Explorer(IE)11」とともに)搭載されていた。
デスクトップ版Windows 10のビルドはこれまでにもいくつか流出しているものの、Microsoftはそういったビルドをパブリックプレビュー版として公式に提供していない。また同社は、Windows 10のBuild 10049以降のビルドをSlow(低速)リングのユーザーに提供しておらず、その予定もないとしている。
4月22日にリリースされたWindows 10の新しいビルドには、一連のバグ修正に加えて、いくつかの新機能も含まれている。この最新ビルドに関するブログ記事によると、Build 10061には新しい「Mail」アプリと「Calendar」アプリのほか、「Start」や「Taskbar」、「Action Center」の改善や、デスクトップモードとタブレットモードの切り替えを容易にする機能「Continuum」の改善、「Task View」の改善、「Virtual Desktop」の改善が含まれているという。
同社はこのビルドで、デスクトップ版Windows 10で「Hyper-V」が使用できないという問題を解決している。また、メールのインデックス作成や、Spartanに関連する複数のバグも修正している。
なお、このビルドには「Start Menu」からWin32デスクトップアプリを起動できないといった既知の問題も含まれている。
Microsoftは4月21日に「Windows Phone」向けのOSである「Windows 10 Technical Preview for phones」の新たなテストビルドをリリースしている。「Build 10052」というこのビルドはバグ修正を目的としたものであり、新機能は含まれていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。