MS、「Windows 10」の新しいテクニカルプレビュー「Build 10061」を公開

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-04-23 13:05

 Microsoftが「Windows 10」の新たなビルド「Build 10061」をリリースした。このビルドは、「Windows Insider Program(Windowsインサイダープログラム)」に参加し、Fast(高速)リングを設定しているユーザーに対して米国時間4月22日からWindows Update経由で配信されている。

 今回公開されたビルドは、3月30日にMicrosoftがテスターに向けて公開したビルドに続くもので、デスクトップPCやノートPC、タブレットで動作する。なお、30日に公開されたWindows 10の「Build 10049」にはMicrosoftの新ブラウザ「Spartan」が(「Internet Explorer(IE)11」とともに)搭載されていた。

 デスクトップ版Windows 10のビルドはこれまでにもいくつか流出しているものの、Microsoftはそういったビルドをパブリックプレビュー版として公式に提供していない。また同社は、Windows 10のBuild 10049以降のビルドをSlow(低速)リングのユーザーに提供しておらず、その予定もないとしている。

 4月22日にリリースされたWindows 10の新しいビルドには、一連のバグ修正に加えて、いくつかの新機能も含まれている。この最新ビルドに関するブログ記事によると、Build 10061には新しい「Mail」アプリと「Calendar」アプリのほか、「Start」や「Taskbar」、「Action Center」の改善や、デスクトップモードとタブレットモードの切り替えを容易にする機能「Continuum」の改善、「Task View」の改善、「Virtual Desktop」の改善が含まれているという。

 同社はこのビルドで、デスクトップ版Windows 10で「Hyper-V」が使用できないという問題を解決している。また、メールのインデックス作成や、Spartanに関連する複数のバグも修正している。

 なお、このビルドには「Start Menu」からWin32デスクトップアプリを起動できないといった既知の問題も含まれている。

 Microsoftは4月21日に「Windows Phone」向けのOSである「Windows 10 Technical Preview for phones」の新たなテストビルドをリリースしている。「Build 10052」というこのビルドはバグ修正を目的としたものであり、新機能は含まれていない。


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 経営

    風向きが変わった「Microsoft 365」のデータ保護戦略、最適なバックアップ対策の進め方

  2. セキュリティ

    2023年のサイバー脅威予測!注目すべき新たな攻撃トレンド「CaaS」という恐るべきビジネスモデル

  3. 経営

    5分でわかる、レポート作成の心得!成果至上主義のせっかちな上司も納得のレポートとは

  4. 運用管理

    AWS、GCP、Azureを中心としたクラウドネイティブ環境における5つのセキュリティ強化策

  5. 経営

    「脱PPAP」で三井ホームが導入、先進機能が統合されたメールセキュリティ対策とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]