今後利用したいと考えるNoSQLでは、独立したベンダーが提供するNoSQL製品よりも、MicrosoftやGoogle、Oracle、Amazon Web Servicesといった、大手のクラウドまたはソフトウェアベンダーの製品の割合が高かった。比較的上位につけた「Apache HBase」はオープンソースだが、主要なHadoopディストリビューターが製品にバンドルして提供している。
この結果は、多くの企業がNoSQLに対する取り組みを開始したばかりであり、製品やサービスに対する十分なスキルを蓄積していないために、ベンダーからのサポートを必要としていること、テスト利用段階であるために、専用のハードウェア環境を用意することなく利用できるクラウドを選択したいと考えていることが主な原因となっていると推測している。
今後利用したいNoSQL製品
今後、NoSQLに対して機能や性能を評価、検討する企業が増加することが見込まれるが、現状ではMongoDBやDataStaxといったNoSQL製品ベンダーは国内法人を設けておらず、大手SIベンダーの取り組みも少なく、利用者によるコミュニティ主体のサポートが行われている状態となっている。
ウェブサービス事業者やオンラインゲーム事業者のように、多くの開発エンジニアを抱え、オープンソース製品の利用に慣れている企業だけでなく、一般的な企業でもNoSQLが利用されるようになるためには、製品ベンダーやSIベンダーから、RDBMSと同様なレベルのサポートサービスを受けられる環境が整う必要があるとしている。
調査は3月に同社の独自パネルを対象としたインターネットで実施。従業員数100人以上でビッグデータを活用している国内ユーザー企業に勤務し、データベース管理に従事している個人から回答を得た。有効回答197件。