先頃リリースされた「Google Chrome」のアップデートでは、2013年から水面下で進行していたある計画が前面に押し出された。それは「Netscape Plugin Application Programming Interface」(NPAPI)の非推奨化だ。現在、ChromeではNPAPIのサポートはデフォルトで無効化されている。2015年9月、NPAPIのサポートは「Google Chrome 45」から完全に排除される予定だ。
NPAPIは1995年、「Netscape Navigator 2.0」で初めて導入された。「RealPlayer」や「QuickTime」「VLC」などの動画プラグインを使って、同ブラウザではサポートされていないコンテンツタイプを表示できるようにすることが狙いだった。印刷可能なクーポンを提供するCoupons.comのように、デジタル著作権管理(DRM)の1つの形態としてNPAPIを必要とするウェブサイトもある。NPAPIを使用する「Unity Web Player」プラグインを使ってウェブ向けに設計されたゲームも存在する。「Citrix Receiver」ユーティリティはNPAPIを使用している。「Adobe Flash」や「Microsoft Silverlight」「Java」アプレットなど、そのほかの埋め込みコンテンツタイプはほとんどのブラウザで、NPAPIを使って表示される。「Internet Explorer」(IE)は「ActiveX」によってこれを実現している。
「Windows 10」の「Project Spartan」は、IEに代わる軽量で高速なブラウザという位置づけで、「Internet Explorer 5.5」(IE 5.5)互換モードやActiveX拡張などの機能が削除されている。これは、Chromeで実施されている手順と事実上同じだ。
ほとんどのユーザーにとって、NPAPIの廃止は歓迎すべき変更である。現代のウェブデザインはHTML5と「JavaScript」が中心になっており、追加プラグインが不要になっている。追加プラグインは、セキュリティ脆弱性やメモリリークなどの問題をはらんでいることが多く、バッテリ持続時間にかなりの悪影響を及ぼす。しかし、だからといって、これらの変化がすべてのプラグインの終焉をもたらすわけではない。
Chromeでは、新しい「PPAPI」プラグインシステムにFlashのサポートが含まれている。OracleはPPAPIと互換性のあるプラグインをJava向けに提供しておらず、MicrosoftもSilverlight向けにそれを提供していない。PPAPIは標準化された技術ではなく、サポートしているブラウザはChromeとOperaなど少数だ。そして、MozillaはPPAPIプラグインのサポートを「Firefox」に追加する予定はない。Windows 10でSpartan向けの新しいプラグインシステムが計画されているが、現時点で詳しいことは明らかにされていない。しかし、IE 5.5互換モード用の非標準レンダリングやActiveXを必要とするユーザー向けに「Internet Explorer 11」(IE 11)のサポートも継続される。
提供:Nate Ralph/CNET