みずほ銀行は、海外勘定系システムの基盤としてメインフレーム「IBM z13」の採用を決定した。新システムは2016年後半の稼働開始を予定。ネットバンキングを支えるダイレクトチャネル基盤と基幹業務である勘定系システム基盤にIBM製メインフレームを活用している。日本IBMが4月28日に発表した。
みずほ銀行は、z13を含むIBM製メインフレームの活用で24時間365日無停止の堅牢性とITコストの削減を両立させると説明。スマートフォンの普及による新たな取引チャネルへの柔軟な対応を強化し、将来的には取引の動向をリアルタイムに分析し、顧客にさらなる利便性を提供するために役立てる計画としている。
同行は、銀行業務のみならず信託や証券などの業務を一元的に支える共通IT基盤の構築によるワンストップサービスを推進しており、IBM製メインフレームのプライベートクラウド基盤上にアプリケーションの統合、集約を進め、運用負荷を軽減することで、約2割のコスト削減とともに、顧客サービスのさらなる拡充を見込むとしている。
3月から出荷しているz13は、モバイルをはじめとするデジタルテクノロジの進歩に対応し、高度なセキュリティが求められる業務で1日25億トランザクションを処理する能力を有する初めてのシステムと説明している。