American Airlinesのパイロットが携行する「iPad」にインストールされたフライト計画ソフトウェアに不具合があり、運航に遅れが発生した。
American Airlinesといえば、2013年にElectronic Flight Bagプログラムという名の下で電子マニュアルを導入し、大手航空会社の中で初めてペーパーレスコックピットを実現した。
システムの導入はスムーズに行われ、2年近くの間は問題なく稼働していた。しかし、ここへきて何便か遅延する事態となり、そのことを多くの技術系メディアが取り上げることとなった。乗客にはiPadの不具合がアナウンスされた。
以下がTwitterでのAmerican Airlinesのやりとりの様子だ。

筆者はこのニュースについて以下のように考えている。
- 現段階では、不具合の原因が、 Boeingの子会社Jeppesenが作成したソフトウェアにあるのか、iPadにあるのかは定かではない。だが、このニュースがiPadの評価にどう影響するかは注目したい。
- ペーパーレス化してしまった以上、American Airlinesの今回の判断は正しかった。フライト計画なく運航するわけにはゆかない。
- ペーパーレスのソフトウェア社会では、こうした問題がたびたび発生するだろう。
- 今後、さらに多くの航空会社がペーパーレスになるはずだ。今回のニュースは注目を浴びることになってしまったが、今後はこうしたニュースを頻繁に聞くことになり、搭乗者も慣れてしまうかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。