ロシアと中国、サイバーセキュリティ協定に調印--互いに攻撃しないと約束

Zack Whittaker (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-05-12 12:12

 ロシアと中国は二国間のサイバーセキュリティ協定に調印し、インターネット上で互いに攻撃しないと約束した。

 また、The Wall Street Journal(WSJ)に掲載された英訳によると、両国はこの協定でお互いに「国内の政治や社会経済の安定を損なう行為」や「内政干渉」を行わないことを約束している。

 ロシア語で記述された12ページにわたるこの協定には、両国が国家の重要なインフラを強固なものにするために、法執行機関同士で情報を共有するとも記されている。

 この協力関係は、米国や西欧諸国によるハッキングや監視が明らかになったことを受けてのものだと言われている。こうした行為には、米国政府による、ロシア国内で操業する企業に対する監視活動や、中国の大手IT企業のネットワークへの侵入が含まれる。

 サイバーセキュリティコンサルタントのOleg Demidov氏はWSJに対して、今回の協定によって「世界のサイバーセキュリティ大国である両国にとっての先例」が作られることなると述べた。


中国の習近平国家主席とロシアのVladimir Putin大統領
提供:CBS News

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  2. セキュリティ

    最も警戒すべきセキュリティ脅威「ランサムウェア」対策として知っておくべきこと

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]