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マイクロソフトのモバイル戦略を評価する--iOS/Androidアプリ開発者を呼び込めるか? - (page 2)

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2015-05-15 06:15

 また、AOSP向けに開発されたアプリは、ユーザーが「Android」らしさを感じる固有のアクセサリすべてにアクセスできるわけではないという問題もある。例えば、「YouTube」や「Google Maps」「Gmail」はすべてGoogleの知的財産であり個別にライセンスされている。このため、アプリ内でそのような機能を使っている場合、「Windows 10」搭載モバイル機器上では使用できない可能性もある。

 さらに、多くのアプリは「Google Mobile Services」(GMS)を使用している。ジオロケーションやアプリ内購入、認証といったサービスを利用するアプリはGMSを使用することになるのだ。

 Microsoftはこういった機能が使用できない状況に対応するために、一部の機能をWindowsのサービスで置き換えようとしている。同社は先日、Android OSベンダーのCyanogenと提携し、メッセージングやユーティリティ、クラウドといったMicrosoftのサービスをCyanogenのAndroidベースのオープンOS「Cyanogen OS」に統合、配布すると発表した。またMicrosoftは、これらのサービスを同社のパーソナルデジタルアシスタント「Cortana」にも統合すると約束している。

 このため理屈の上では、Android開発者は自らが開発したAPKファイルにさほど大きな変更を加えることなく、モバイル版のWindows 10上で実行できるようになるはずだ。しかし現実にはそう簡単な話にならないだろう。

 iOSアプリの場合、話はさらに複雑になる。Microsoftは「Project Islandwood」というプロジェクトの名の下、Universal Windows Platform Bridgeツールキットを発表した。これによって、Objective-C言語を使用したWindowsアプリの開発が可能になる。このツールキットには以下の機能が搭載されている。

  • 「Visual Studio」で「Xcode」のプロジェクトがインポート可能
  • iOS向けのObjective-Cコードに最小限の変更を加えるだけでWindowsアプリのビルドが可能
  • Visual StudioからObjective-Cコードのビルドとデバッグが可能
  • Windowsのサービスの利点を活用
  • 「Universal Windows Platform」の機能を利用するようにアプリを拡張可能
  • Objective-Cコンパイラの提供

 どのような作業になるか想像できただろうか?iOSプログラムの場合、Windows Mobile向けの移植作業が必要となる。プラス面に目を向けると、出来上がったアプリはWindows Mobile上ではAndroidアプリよりも高速に動作するはずだ。ただし、「iPhone」アプリや「iPad」アプリの場合、Windows Mobile上でアプリを実行させるために多くの開発時間が必要となるに違いない。

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