実際に使いものになるのだろうか?Kingの「Candy Crush Saga」はWindows上で問題なく動作している。しかし、AndroidアプリをWindows上で動作させるよりも大変な作業がiOSプログラマーを待ち受けている。
これらの点を総合し、筆者が考えたのは次のようなことだ。まず、「Windows Phone」向けアプリや「Windows RT」向けアプリの開発者に対して、なぜその道を選択したのか尋ねてみたい。IDCが2月に実施した調査では、世界のスマートフォン出荷台数のうち、GoogleあるいはAppleのモバイルOSを搭載したものが96.3%を占めており、Windows搭載機器は4.2%にすぎない。
Kabamといったモバイル機器向けソフトウェア開発企業がWindows分野を放棄したのは驚くべき話だろううか?筆者はそう考えていない。
そして今やMicrosoftは、大幅なリードを許しているAndroidやiOSというライバルに便宜を図り、「他社のプラットフォーム」上でのアプリ開発をかつてないほど容易にしようとしている。このため、Windows Mobile専用アプリの開発に手間をかける理由が筆者には見あたらないのだ。
MicrosoftはWindows Mobile王国への鍵をAndroidやiOSのプログラマーに手渡した。しかし、彼らが実際に使ってくれるかどうかはまた別の問題だ。彼らの最初の興奮が収まった後は、技術的な問題と、Windows上の自らのアプリで収益を得るという営業上の問題に直面することになるだろう。
Microsoftは、自社OSを武器にしてモバイル分野にとどまるための勝負に出ているが、筆者は狙い通りの結果が得づらいのではないかと考えている。Microsoftには同社のアプリをAndroidやiOSに移植する取り組みに注力し続けてほしいと考えてしまうのだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。