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株価上昇率の高かったトラック輸送関連株

ZDNet Japan Staff

2015-05-13 10:20

 3月決算発表もいよいよ大詰めを迎えている。決算発表期に特有の現象だが、決算発表銘柄から急騰急落する銘柄が出ている。5月12日は、陸運株に急騰するものが目立った。楽天証券経済研究所のチーフストラテジスト窪田真之氏の解説を紹介する。

陸運(トラック輸送)株の上昇目立つ

5月11、12日に決算を発表し、12日の株価上昇率の高かったトラック輸送関連株


【注】前期は2015年3月期、今期は2016年3月期
今期連結営業利益(会社予想)の出所は各社決算短信
業種分類は日新のみ倉庫運輸関連、その他は陸運業。

 トラック輸送業は、前期に引き続き、今期も業績好調が見込まれる。業績好調が続いていることがわかり、12日の株価上昇率が高くなった。

 山九(9065)は12日13時に決算を発表し、その内容が好感されて13時以降に株価が急騰した。それ以外の株は、11日15時以降に発表した決算内容を好感して12日に株価が上昇した。

株価指標(PERやPBRなど)から見て割安な陸運株

 トラック輸送業は、長年、構造不況業種だった。内需が低迷する中で過当競争が続いてきたからだ。そのため、長い間不人気株だった。最近、業績好調を好感して株価が上昇してきているが、それでも、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)などが低く、株価指標から見ると、割安な銘柄が多くなっている。

12日の株価上昇率の高かったトラック輸送関連株の株価バリュエーション


 【注】名糖運輸は、6月26日開催予定の株主総会における承認を前提に、2015年10月1日に株式会社ヒューテックノオリンとの経営統合を予定している。上の表のPERは、経営統合の影響を勘案しない名糖運輸のみの業績予想(会社予想)から計算した。名糖運輸は、中間期のみしか配当予想を出していない。同社配当利回りは、中間決算の配当利回りを年率換算したものである。

多忙のトラック輸送業に料金引き上げ機運

 トラック輸送業は、近年国内需要の拡大で復活の芽が出ている。無店舗販売の増加と景気回復を受けて多忙になってきている。国際物流を手がける会社は、国際物流も拡大してきている。

 それでも、2013年までは、利益なき繁忙が続いていた。ドライバー不足が深刻化し、人件費が増加する中、十分な運賃引き上げができなかったからだ。2013年までは料金引き上げが通りにくい中でコストアップが続く「利益なき繁忙」状態に置かれていた。

 ところが、2014年から風向きが変わり始めた。ようやくトラック輸送業で料金引き上げが通るようになってきたのだ。2014年は、まず日本通運(9062)、ヤマト運輸(9064)や佐川急便が料金引き上げを実施した。大手がそろって値上げに動くことで、中小の事業者も料金を引き上げる余地が出た。低迷していた輸送単価がようやく上昇に向かいつつある。

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