「Dropbox for Business」は、機密情報や価値の高い情報を扱うプロフェッショナルな顧客を集めるため、またひとつ大きなハードルを越えた。
サンフランシスコに本社を置くDropboxは米国時間5月18日、企業向けサービスのDropbox for BusinessについてISO 27018の認証を取得したことを発表した。ISO 27018はクラウドのプライバシーとデータ保護に関する世界初の国際規格だ。
DropboxのセキュリティリスクおよびコンプライアンスチームのマネージャーであるTolga Erbay氏は、この認証について説明するブログ記事の中で、Dropboxが顧客情報を何に利用でき、何に利用できないのかを説明している。
この認証の取得条件には、顧客のデータの保管場所、データが削除された際の処理方法、Dropboxが提携や統合を行おうとする他の企業などの情報について「透明性」を確保することも含まれている。
「われわれは、顧客から受け取った個人情報を、顧客が登録したサービスを提供するためにしか利用しない。ユーザーは、必要な時にDropboxに自由にデータを追加、修正、削除することができる」とErbay氏は述べている。
Dropboxはまた、同社がISO 27018とISO 27001の両方に準拠していることを確認するため、今後独立した第三者機関による監査を毎年受けることを明らかにしている。
Dropboxの取り組みは、あらゆるものをクラウドに乗せる取り組みを推進しているMicrosoftに続くものだ。Microsoftは2月にこの国際規格の認証を取得している。
Dropboxはこの数カ月間、国際的なシェア拡大の野心を露わにしている。同社は4月にソフトバンクと提携を結び、日本市場への本格的な進出を開始した。同社は今後5年の間に、日本で少なくとも100万ユーザーを獲得することを狙っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。