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犯罪捜査の現場で活躍する3D走査技術とビッグデータ

Mary Shacklett (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2015-05-29 06:15

 犯罪現場で実際に何が起きたかを解明するとともに、法廷で説得力あるかたちで提示できる証拠を収集するのは、警察や捜査官にとって大きな難題だ。

 犯罪現場の再現、および証拠収集のための従来の手法は、実況見分と写真撮影による現場の保存作業が主体となっている。こういった作業の途中で証拠となりそうな品を持ち出したり動かしたりするのは厳禁だ。というのも、少しでも状態を変えれば、証拠の有効性に疑問が投げかけられる可能性もあるためだ。証拠品は真正性を確保し、法廷で提示できるようにするために、改ざんされていないことを保証できなければならない。


提供:iStock/Brad Calkins

 これは簡単な話ではない。捜査官と鑑識の専門家は、犯罪現場で「トータルステーション」という持ち運び式の測量機器を使用している。これは遺留品のあった場所の座標データを記録、マッピングするためのソフトウェアとハードウェア、データ収集用のセンサが統合された測量装置だ。3Dレーザー走査技術は鑑識捜査官に新たな分析能力を与えている。

3Dレーザー走査技術

 3Dレーザースキャナを用いれば、捜査官は現場と重要な遺留品のあった場所の座標データを記録できるだけでなく、取得した3D走査データを使い、警察署内に居ながらにして、さまざまな視点(被害者や加害者、目撃者を含む)から現場を再現できるようになる。

 記録された証拠やデータの完全性を損なわずに犯罪現場を再現できる能力によって、犯罪に対する深い洞察と動機への手がかりが得られる。このマッピング作業の目的は、犯罪現場で起こったことをより良く理解するとともに、法廷で提示する証拠の説得力を増すためにその理解を活用するというものだ。


FAROのレーザースキャナ「Focus3D」
提供:FARO

 犯罪現場の捜査では、2種類の3Dレーザースキャナが用いられている。それらは、Time Of Flight(TOF:光の飛行時間)方式と位相シフト方式だ。

 TOF方式の3Dレーザースキャナは、単一のパルスレーザー光を物体に照射し、その反射光が測距用のセンサに戻ってくるまでの時間を計測するようになっており、1秒あたり最大5万点のポイントデータを取得できる。

 位相シフト方式の3DレーザースキャナはTOF方式のものよりもずっと高価であり、赤外線レーザ技術を用いて、1秒あたり最大97万6000点のポイントデータを取得できる。

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