Microsoftはこれらの記号が何を意味するかを次のように説明している。
- PAEによって 、対応するバージョンのWindowsでは、32ビットプロセッサが4Gバイトを超える物理メモリにアクセスできるようになります。このことはNXの前提条件です。
- NXにより、プロセッサを利用して悪意のあるソフトウェアによる攻撃からPCを保護することができます。
- SSE2は、サードパーティーのアプリやドライバでよく使用されるようになってきたプロセッサの命令セットです。
これらの機能について、さらに技術的な詳細が知りたければ、PAE/NX/SSE2のサポート要件に関するページを参照してほしい。
新しいPCについては?
新しいハードウェアに関しては、Windows 10を搭載して出荷されるOEM製品は次のようなものになると予想できる。以下は、MicrosoftがWinHEC 2015で示したプレゼンテーションからの抜粋だ(※クリックすると拡大画像が見られます)。
アップグレード
Microsoftは、どのバージョンのWindows 10にアップグレードできるかを分かりやすく示すために、アップグレード対応表を提供している。次の図を見てほしい。
提供:Microsoft
プロセッサが要件を満たしているか確認するには
では、利用しているプロセッサが前掲の機能をすべてサポートしているかどうかを確認するには、どうすればいいだろうか。いくつかの方法がある。
- Windows 8/8.1アップグレードアシスタントをダウンロードして実行する。ハードウェアが要件を満たしていなければ、その旨が表示されるので、大きなファイルをダウンロードする必要はなくなる。
- Windows 8/8.1をインストールしてみる。うまくいかなければ、インストーラが知らせてくれるので、それ以上悩む必要はない。
- 「CPU-Z」と呼ばれる便利なユーティリティをダウンロードして実行する。以下の図を見て、SEE2、EM64T(これはそのプロセッサがPAEをサポートしていることを示している)、およびVT-dまたはVT-xという文字列が表示されていれば、Windows 10を利用可能だ。
- CPU Worldのページに掲載されているリストを調べて、利用しているCPUが該当しているか手動でチェックする。CPUがNXをサポートしていれば、そのプロセッサの機能ページに「NX / XD / Execute disable bit」と掲載されている。
CPU-Z