NXはプロセッサでサポートされていても、システムBIOSで無効化されている場合があり、それで面倒が起きることもある。その場合、有効化するスイッチの場所を調べる必要がある。
Windows 8.1の64ビット版(Windows 8は当てはまらない)を64ビットPCにインストールするには、プロセッサがCMPXCHG16b(これはマザーボードでもサポートされている必要があるため、テストするのが難しい)、PrefetchW、LAHF/SAHFをサポートしている必要もあることが、混乱に拍車をかけている。幸い、これらを備えていないPCを使っているユーザーはほとんどいないはずだ。
気をつけるべき点は?
前に「基本的に、Windows 8.1 を実行できる PC であれば、インストールを行うことはできます」というのは単純化しすぎだと書いたことを覚えているだろうか?その理由は、以下のようなものだ。Windows 10のシステム要件には、次のように書かれている。
PCのプロセッサやハードウェア構成によっては、Insider Previewでサポートされない場合があります。これには、いくつかの旧型の64ビットCPUや、圧縮オペレーティングシステムを実行している一部の32Gバイトデバイスとすべての16Gバイトデバイスが含まれます。
これはTechnical Preview版の制限で、Windows 10が発売された時には消えているはずの部分だ。しかし、この条件はプレビュー版をテストしようとする人の一部を混乱させる可能性がある。特に、「圧縮オペレーティングシステムを実行している一部の32Gバイトデバイスとすべての16Gバイトデバイス」という部分には、圧縮版のWindows 8を使用している「HP Stream 7」などのデバイスが含まれている。Windows 10 Technical Previewをそれらのデバイスで動作させることに成功したという人もいるが、筆者なら何かがおかしくなるようなリスクをわざわざ冒すことはしないだろう。
仮想マシンの利用
Windows 10を快適で安全な仮想マシンの上で使ってみようというのであれば、「VirtualBox」(OS Xをインストールするための手順がWindowsにも使える)か「Hyper-V」、または「VMware Workstation」のようなものを使えばよい。利用しているハードウェアで仮想化がサポートされており、2つのOSを同時に動かせるだけの余力があれば、何も問題なく動作する。
以下の画像は、VirtualBoxにWindows 10をインストールする手順を説明するものだ(※クリックすると拡大画像が見られます)。ホストがWindowsでも、OS Xでも手順に違いはない。
また、VHDからのネイティブブートを試してみることもできるが、これはその場しのぎのやり方であり、トラブルが起きる可能性もある。
ここまで読んでくれた読者へのまとめ
もし現在Windows 8/8.1を動かしているなら、おそらくWindows 10も動くはずだ。動かしていない場合も、インストーラを動かしてみれば分かる。それ以外の情報としては、PCが古いほど、Windows 10が動かない可能性は高い。とはいえ、対応しているかどうかをテストするのは難しくない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。