1~3月のGDP--一時的要因で日本はかさ上げ、米国は低下

ZDNet Japan Staff 2015年05月25日 10時44分

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 5月18日週の日経平均は、1週間で532円上昇して、2万264円と年初来高値を更新した。米景気失速の懸念が薄れてNYダウが高値を更新したこと、日本の景気・企業業績の回復が徐々に鮮明になってきたことが好感された。

 日経平均株価は、利益確定売りで下がる日があっても、早めに押し目買いが入って徐々に下値を切り上げる展開が続いている。楽天証券経済研究所のチーフストラテジスト窪田真之氏は、5月25日週も同様の動きが続くと予想されると話す。

景気回復が株価押し上げ要因に

 日本の景気回復が徐々に鮮明になりつつあることが、日経平均の上昇に追い風だ。まだ「景気の回復力は鈍く、先行きは不透明」と景気回復に懐疑的な声も根強くあるが、窪田氏の経験では、その方が株価は上がりやすいという。

 「強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」という相場格言がある。今、日本株は、「懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟する」段階に入っているという。

 皆が景気回復を実感し幸福感に浸るころには、景気も株価もピークアウトが近いことを警戒すべきだ。今はまだ景気回復に「懐疑」の声が多数ある。

 先週発表になった日本の1~3月GDP(前期比年率プラス2.4%)の見方も2つに分かれている。窪田氏は、景気回復が鮮明になってきたことを示すものとして高く評価していると話す。ただし、この数字はまったく評価できないという意見もある。1~3月のGDP増加は在庫増加の影響が大きく、「張りぼての虎」という見方だ。

 以下、1~3月の日米GDPの数字の見方について説明しよう。

1~3月の日米GDPの数字は、表面的には日本が強く、米国は弱い

1~~3月のGDP(速報値)は、日本が前期比年率プラス2.4%と強く、米国が同プラス0.2%と弱い数字だった。IMFの2015年世界経済見通しとはかなり異なる数字だ。

IMFによる日米欧成長率見通し


(出所:IMF4月予想)

 今後、日本の成長率見通しは上方修正され、米国の成長率見通しは下方修正されるだろう。ただし、日本の1~3月の高成長は一時的で、米国の1~3月の低成長も一時的との見方もあり、1~3月の数字だけでは実態がわからない。

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