BIによるデータ可視化で継続的な業務改革を実施へ--ユーピーアール

NO BUDGET

2015-05-27 12:34

 レンタルパレットのユーピーアールは、2014年12月に新たな情報分析プラットフォームの導入を決めており、この9月に予定しているパレットの新レンタルシステム導入を期に、本格利用を開始する。ERP内の販売データや会計データを対象に分析を進める。導入を支援したアシストと、製品を提供したクリックテック・ジャパンが5月25日に発表した。

 ユーピーアールは、パレットを中心とした物流機器のレンタル業をコア事業とし、パレットの設計、開発製造、販売、レンタル、リサイクル、物流コンサルティングを手掛ける。

 顧客への戦略的な提案とさらなる物流の効率化のため、顧客の動向をとらえる方法として、輸送や保管用パレットのレンタルの主要20品目に関するデータを多角的に可視化するためのビジネスインテリジェンス(BI)ツールの導入を検討していた。結果として、クリックテックのインメモリBI基盤「QlikView」を選んだ。

 採用に至った要因として、以下を挙げている。

  • 業種ごとの売上推移を迅速に可視化することができ、業界ごとの繁忙期が把握可能となり、業種に応じた戦略的な提案をタイムリーに行える
  • 見積りと売上げを連動させて可視化し相関関係を把握することが可能なため、弱点を強化する具体的な営業支援を実行できる。
  • 顧客ごとに受注から納期までのリードタイムの可視化やリピートサイクルを把握することができ、重点的な納品前顧客フォローや顧客のリピート利用促進を実施できる。
  • 経営層がQlikViewのダッシュボードをいつでも参照でき、QlikViewの画面からそのまま分析を進められるため、従来1日がかりで手作業で作成していた経営層向け会議資料が必要なくなり、業務の効率化を計ることができる。

 ユーピーアールでは、QlikView導入によりさまざまな角度から事業データを可視化することで、従来は重視していなかった分析軸から新たな事象を見つけ出し、次のアクションに生かせる、データ活用サイクルの強化を期待しているとのこと。

 アシストは、ユーピーアールでのQlikView導入に際し、利用部門となる経理、経営企画、営業、調達の各部門からヒアリングを実施。本格利用開始に向けた各種分析ファイルの作成を支援した。今後も同社でのQlikViewの本格利用開始、今後の利用推進を支援するとしている。

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