アース製薬は、グループ全体となる1500人の情報活用基盤の刷新を進めている。アシストが5月26日に発表した。
これまでアース製薬では、分析やレポーティング用のビジネスインテリジェンス(BI)基盤「WebFOCUS」を導入し、業務用途に応じてBIツールを使い分けながら情報活用を推進してきた。
WebFOCUSを導入したのは2010年。販売実績の参照、店舗マスタや営業活動報告の検索、ウェブサーバのアクセスログ集計などに利用してきた。
データへのアクセスや抽出環境が整備され、現場にBIが浸透したのを受け、さらにデータ活用を目指すシステムへの刷新を企画した。
具体的にはシステムの利用ユーザーが国内全子会社に拡大すること、中国やタイの海外子会社にもグローバル展開することから、BIツールの統合を決定し、グループ全体の情報活用の基盤としてWebFOCUSを採用したという。
今回は、データ活用のスピードを上げるためのインフラを再構築し、生産、原価なども網羅する情報活用の基盤構築を目指す。
新システムでは、既存の帳票は一部を残してすべてWebFOCUSにリプレースし、今後の新たな帳票の開発も担う方針であるという。
採用の理由として「必要なデータを指定するだけで集計、分析結果を取得可能」「独自のレポートを直感的な操作で作成でき、内製化を確立できる」「ライセンス体系がユーザー数に依存せずグループ会社間でも利用可能」「海外も含めた大規模展開の要件を満たすアーキテクチャ」などを挙げている。