日本MSが「de:code」開催、OSSへの貢献やAzure新機能をアピール

羽野三千世 (編集部) 2015年05月28日 07時30分

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 日本マイクロソフトは5月26日~27日の2日間、都内で技術カンファレンス「de:code」を開催した。

 1日目のキーノートでは、同社の次期社長への就任が決まっている平野拓也氏、同社 執行役 デベロッパーエバンジェリズム統括本部長の伊藤かつら氏がスピーチした。さらに、米Microsoftから、「Microsoft Azure」担当のCorporate Vice Presidentを務めるJason Zander氏が登壇し、Azureに関するテクノロジを紹介した。

国内データセンタの環境整備に取り組む


日本マイクロソフト 代表執行役 副社長 平野拓也氏

 「Microsoftは過去に、ユーザーをWindowsに呼び込んだあと囲い込んでしまっていた。今は、PC中心の考え方から“人”を中心とした考え方へ経営方針を転換し、すべての個人と組織がより多くのことを成し遂げられるよう、iOSやAndroid、Open Source Software(OSS)など、かつて競合と言われた製品サービスとのパートナーシップを強化している」――。

 始めに登壇した平野代表執行役 副社長は、このようにSatya Nadella最高経営責任者(CEO)が掲げる経営ビジョンを説明し、同ビジョンを裏付ける具体例として、Azure上で稼働する仮想マシン(VM)の20%がLinuxであること、iOSとAndroid向けのOfficeをリリースしたことなどを挙げた。

 平野副社長はまた、Nadella CEOの言う「パーソナルコンピューティング(どのデバイスからも一貫した切れ目の無いユーザビリティ)」「生産性とビジネスプロセスの再定義(デバイスや場所にとらわれない働き方)」を実現するために、日本においては、国内データセンタの環境をさらに整えるとした。

Azure上でのIoTデータ分析シナリオを紹介


Microsoft Corporate Vice President of the Microsoft Azure team in the Cloud & Enterprise group Jason Zander氏

 続いて檀上に立ったAzure担当Corporate Vice PresidentのZander氏は、この1年間で、Azureで500以上の新機能をリリースしたと説明。新機能のうち、「Azure Premium Storage」「Azure Data Lake Service」「Microsoft Operations Management Suite」を紹介した。

 Azure Premium Storageは、Azure上のVMにデータを保存する場合にのみ使用されるSSDベースのストレージサービス。VM1台につき最大32TBのストレージを割り当て、IOPS 6万4000以上の読み込み処理性能を実現する。「Premium StorageをGシリーズ(RAM最大容量448GB、ローカルSSDストレージ容量6.5TBのAzure VMシリーズ)と併用することで、要件の厳しいデータワークロードにも対応できる」(Zander氏)

 2つ目のAzure Data Lake Serviceは、「IoTのセンサーデータなど、無限のデータをオリジナルフォーマットで長期保存するデータリポジトリサービス」(Zander氏)だとする。同講演でZander氏は、Data Lake Serviceと、Azureから提供するHadoop分析クラウドサービス「HDInsight Service」およびDWHクラウドサービス「SQL Data Warehouse」とを組み合わせたシナリオを紹介した。

 Data Lake ServiceはHadoopのファイルシステム「Hadoop Distributed File System(HDFS)」のAPIを備えており、Data Lake Serviceへ蓄積された大量データをHDInsight Serviceで分析し、その結果をSQL DWHへ取り込んで活用する―――という運用シナリオが可能だ。


「Azure Data Lake Service」と「HDInsight Service」および「SQL Data Warehouse」とを組み合わせた大量データ分析のシナリオ

 3つ目のMicrosoft Operations Management Suiteは、Azure、AWS、Windows Server、Linux、VMware、OpenStackの環境を一元的に運用監視するサービスだ。構成変更などのログデータの収集や分析、クラウド管理タスクの自動化、不足しているシステム更新やマルウェアの状態の識別、セキュリティイベントに関する情報収集と分析などの機能を提供する。

オープンソースコミュニティへの貢献をアピール

 最後に登壇した伊藤氏は、Microsoftがオープンソースの技術開発に貢献している点を強調。すでに、Azureにはオープンソースのコンテナ管理ソフト「Docker」が実装されており、次期サーバOS「Windows Server 2016」でもDockerを実装する予定であると説明した。


日本マイクロソフト 執行役 デベロッパーエバンジェリズム統括本部長 伊藤かつら氏

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