シンガポールは総合トップ10サイトに成人向けサイトが含まれず、行政サイトが入っている唯一の国となっている。台湾は最も検索されたワードが地震で、検索エンジンを介しての検索利用者が多い。インドネシアは総合トップ10の中に、名前の意味サイトが入っている。オーストラリアの人気検索カテゴリは買い物や銀行で、総合トップ10に航空会社のサイトが入っている。
こうした技術的特徴を持っていることから、6月末から提供する法人向け無料セキュリティソフトのAvast for Businessも、2億3000万人以上のユーザーで構成されるネットワークから、疑わしいファイルの情報がAvast側に自動的にサーバ報告され、その報告によって疑わしいファイルから全Avastユーザーが保護される仕組みとなっている。
具体的な機能としては、(1)ファイルシールド、ウェブシールド、メールシールドから成るアンチウイルス保護機能を無料で提供、(2)HTTP/HTTPSの脅威スキャン機能と統合ブラウザ保護機能、(3)事案と場所を問わずに利用可能なウェブベースの管理コンソール、(4)強力なレポート、アラート工作エンジン、(5)WindowsとMac OS Xを含むクロスプラットフォームのサポート――を挙げている。
有料版では、これらの機能に加え、ファイアウォール、SafeZone、サンドボックス、アンチスパム、データシュレッダー、MicrosoftのExchangeとSharePointの保護機能が提供される。
現段階ではWindowsデスクトップ版、Mac、Windows Serverに対応しているが、将来的にはモバイル向けの提供も予定している。
法人向け製品以外にも、個人向けのAndroid版メモリクリーナーアプリ「Avast GrimeFighter」の日本語版製品を5月26日から提供している。モバイル端末向けには、今夏に個人情報漏洩とWi-Fiハッキングからユーザーを保護するiOS向けの「Avast SecureMe」(日本語版)を提供し、Android向け「Avast Mobile Security」(日本語版)はGoogle Playから入手することが可能となっている。Android端末のバッテリ駆動時間を延長させる無料アプリ「Android Battery Saver」日本語版を5月中に提供する。
GrimeFighterは、Android端末上のすべてのアプリをスキャンし、重要度の低いデータ、不要なデータを特定し、1回のタップで駆除する。起動アプリのダウンロード、残留データ、サムネイル、アプリのキャッシュなど当初のダウンロードサイズから大幅に膨れ上がっていることがあるため、これを削除する。
SecureMeとMobile Securityは、空港や駅、ホテル、カフェなどで提供されている無料のWi-Fi網に接続する際のユーザーを保護するためのアプリ。SecureMeは、Wi-Fi接続をスキャンし、セキュリティ上の問題がある場合にはユーザーに通知し、ユーザーは安全なWi-Fi接続だけを選んで接続できる。VPN機能も搭載し、メールの確認、オンラインバンキング、SNSサイト訪問などの際は安全な接続を確保する。
Battery Saverは、個々のユーザーの行動を学習し、時刻、位置情報、バッテリ残量に基づいてバッテリ消費量を抑える。バッテリを多く消費しているアプリを検知し、停止する。端末の使用状況や過去のデータに基づき、バッテリ接続時間を正確に判断する。