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新着記事集:「負荷分散」

好調の日本株に急落のリスクはないか--その2

ZDNet Japan Staff

2015-05-29 10:43

 5月28日の日経平均株価は、78円高の2万551円だった。ついに、10営業日連続の上昇となった。一時1ドル124円台まで円安が進んだことを受けて、円安メリット株である自動車・タイヤ株が買われた。

 また、大手銀行や大手損保株の値上がりも目立った。3メガ銀行や大手損保では、海外事業の利益拡大が続いている。

 円安によって海外事業の利益がさらに膨らむ期待が生じた。

 今日も、昨日に引き続き、楽天証券経済研究所のチーフストラテジスト窪田真之氏が、日本株および世界の株式市場に潜むリスクについて解説する。

メインシナリオでは日本株急落のリスクは低い

 日本の景気は、これから回復色が強まると考えられる。原油安・円安の恩恵が日本企業の業績を押し上げる。原油安の恩恵で、日本の貿易収支は、黒字転換が見えている。日本経済は、原油安という大きなボーナスをもらった状態だ。

 円安による、業績の押し上げ効果も期待できる。たとえば、トヨタ自動車(7203)は1ドル115円を前提に今期(2016年3月期)の業績予想をたてて公表しているが、1ドルにつき1円円安になると、年間で500億円利益が上ぶれする。

 仮に、現時点の為替レート(1ドル124円)が1年間続くと仮定すると、トヨタ自動車(7203)の利益は、4500億円も上ぶれすることになる。円安は内需にも好影響を及ぼしている。インバウンド(訪日外国人の買い物)需要の拡大、設備投資の国内回帰などの好影響が出ている。

 内需・外需そろって回復トレンドに入っていることから、バランスの取れた景気回復になりそうだ。消費・設備投資の回復が見込まれることに加え、輸出増加と輸入減少が、これから日本のGDPをさらに拡大させる要因となりそうだ。

 日本企業が、増配や自社株買いなど株主への利益配分に積極的になりつつあることも、株価の上昇に寄与している。

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