Hewlett-Packard(HP)は米国時間6月2日、最新のクラウドオーケストレーションスイート「HP Helion CloudSystem」を発表した。
9回目のリリースとなり、自動化、オーケストレーション、プライベートおよびパブリッククラウドインフラの制御などのツールが新しくなっている。
CloudSystemは、大企業向けに高度なクラウドインフラサービスを提供する「Enterprise」、規模が小さい企業向けの「Foundation」と2つのエディションがある。EnterpriseはFoundationの全ての機能に加え、「HP Cloud Service Automation」「Operations Orchestration」「Matrix Operating Environment」とインフラとアプリケーションの実装を自動化するツールも備わる。
CloudSystem 9.0では管理対象とするインフラを拡大し、「Microsoft Hyper-V」「Red Hat KVM」「VMware vSphere」の各ハイパーバイザに加え、ベアメタル実装もサポートする。Enterpriseエディションでは、「HP OneView」を利用した物理サーバのプロビジョニングも可能だ。
CloudSystemを利用してプライベートクラウドとパブリッククラウド間のワークロードを移行できる。プライベートクラウドは、HPのOpenStackコントローラ実装であるHP Helionを利用して構築したクラウドをサポートし、パブリッククラウドはAmazon Web Services(AWS)の「Amazon EC2」と「Microsoft Azure」をサポートする。
CloudSystemにはオープンソースのコントローラ「HP Helion OpenStack」の最新版(v1.1)が含まれ、仮想化されたコンピューティング、ストレージ、ネットワーキングからプライベートクラウドを構築できる。Foundationは、新たに「HP Development Platform」を導入した。オープンソースのCloud FoundryプラットフォームをHP Helion OpenStackに統合したもので、開発者がクラウドベースのアプリケーションやサービスを構築、実装できる開発を提供する。
提供:HP
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。