MongoDBは、米国時間6月1日から2日にかけてニューヨークで開催したイベント「MongoDB World 2015」で数多くの新機能を発表した。
以下は、こうした新機能の内容だ。これらは2015年の夏にベータ版のリリースが予定されており、同年中に「MongoDB 3.2」として一般提供が開始される予定だ。
- ビジネスインテリジェンス(BI)用コネクタ:これによってSQLによるアクセスが可能になるため、「Tableau」やQlikの製品、IBMの「Cognos」「SAP BusinessObjects」といったBIツールによる、MongoDB内のデータの可視化や分析への道が開かれる。なお、こういったアクセスはMongoDBの「Aggregation Framework」を介して行われる、つまり読み込み専用(読み書きではない)のクエリとなるため、その目的は分析に限定される。
- 動的な検索:これもBIを念頭に置いた機能であり、MongoDBのコレクションをまたがった結合をサポートする。この機能はAggregation Frameworkの一部として提供される。
- 格納データの暗号化:ヘルスケアや金融サービス、小売業、政府機関といった分野に主眼を置いたこの機能は、Key Management Interoperability Protocol(KMIP)に従って保管されている暗号鍵を用いた、格納データの暗号化を実現する。
- ドキュメントの検証:この機能により、データの型や値、入力必須項目などを検証するルールを適用できるようになる。同機能の選択は自由であるため、データの検証は必須ではないが、1つあるいはそれ以上のフィールドに適用することでデータの品質や一貫性を強制できるようになる。
- スキーマの可視化:「mongoScout」という開発コード名が付けられたこのグラフィックインターフェースにより、ドキュメント構造やコレクション全体を視覚的に表示する手段が開発者やデータベース管理者に与えられる。このため、利用できるデータフィールドや、それらフィールドを持つドキュメントの割合を容易に把握できるようになる。
MongoDB World 2015で講演するMongo DBの最高経営責任者(CEO)、Dev Ittycheria氏
提供:Constellation Research
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。