SAS Institute Japanは6月4日、アナリティクス人材の育成を目的としたイニシアチブ「SAS Analytics U」を日本国内でも包括的に推進すると発表した。
Analytics Uは、教育機関や学習者向けにSASのソフトウェアの一部無償提供や、低価格のライセンスプログラムのほか、無償のeラーニングコースやチュートリアルの提供、大学とのパートナーシップ、ユーザーコミュニティとの連携、企業とアナリティクスのスキルを持つ人材がつながる機会などを提供する。アナリティクス人材育成のためにSASが取り組んでいる広範囲の高等教育イニシアチブの総称だ。
Analytics Uのプログラムによって、教授も学生も、簡単かつ迅速にソフトウェアを導入できる。また、ソフトウェアの利用だけでなく、学術、教育界でSASのアナリティクスを利用するユーザー同士を結びつけるためのリソースや手法も提供する。
今回は、日本国内でも無償および安価に購入できるAnalytics U関連製品を拡充し、下記フルラインアップでの提供を開始した。
- 非営利の研究目的であれば誰でも利用可能な統計ソフトウェアの無償版「SAS University Edition」について、既存のダウンロード版に加えて、AWS in Educationプログラムの1つとして、AWS Marketplaceからの提供も開始。新規登録者に対して月750時間を上限に、12カ月間の無償アクセスができるAWS無償利用枠だ。これにより、ソフトウェアのダウンロードは不要となり、迅速かつ簡単にSASソフトウェアにアクセスできるようになった。
- 最新の統計、データマイニング、フォーキャスティングなどの機能を持つソフトウェアで、SaaS型によりどこからでもアクセスできる無償版の「SAS OnDemand for Academics」の提供を開始。
- 高等教育機関が幅広い製品をより低価格で導入できるように、有償ライセンスプログラムを刷新し、「SAS Education Analytical Suite」の提供を開始した。全学、学部、研究室、個人の単位で、低コストでSAS製品を導入できる。
これに合わせて、大学との連携を強化し、eラーニング(英語版)の無償提供や日本語コンテンツの拡充など学習用リソースの充実を図るとともに、ユーザー会と連動してAnalytics Uの啓発に努めていくとしている。