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新着記事集:「負荷分散」

パブリッククラウド「VMware vCloud Air」強化--NSXを実装、DRを使いやすく

大河原克行

2015-06-05 07:30

 ヴイエムウェアは6月4日、2014年11月から提供しているパブリッククラウドサービス「VMware vCloud Air」の機能強化などを発表した。「今回の機能拡張や新サービスは、ハイブリッドクラウドの推進のほか、さまざまな業種や業態、規模に対応できるサービス展開、クラウド事業の販路拡大と協業ビジネスの促進という点での具体的な取り組みになる」(ヴイエムウェア ハイブリッドクラウドサービス本部長の巨勢泰宏氏)と位置付ける。

 日本データセンターから提供するネットワーク機能を拡張する。具体的には、ネットワーク仮想化ソフトウェア「VMware NSX」を新たに実装し、「VMware vCloud Air Advanced Networking Services」として2015年第3四半期(7~9月)に提供する。オンプレミスとvCloud Airでのハイブリッドクラウド全体で同一のマイクロセグメンテーションのポリシーを設定できるようになり、最新の脅威にも対応するとともに、運用負荷も軽減できるという。

巨勢泰宏氏
ヴイエムウェア ハイブリッドクラウドサービス本部長 巨勢泰宏氏

 「パブリックならではの柔軟性、オンプレミスの強固なセキュリティがそのまま利用できる。マイクロセグメンテーション、ダイナミックルーティング、ネットワークの拡張性、ポイント対サイトのVPN、強化されたロードバランシングという5つがポイントになる」(巨勢氏)

 災害復旧(DR)サービス「VMware vCloud Air Disaster Recovery(DR)」の機能も強化した。ハイパーバイザ「VMware vSphere」でプライベートクラウドを構築、運用するユーザー企業は、vCloud Air DR上にOSやアプリケーションをバックアップを取ることができる。

 今回の機能強化で、vCloud Air DRのユーザー企業は、自社のデータセンター環境の複数世代前のスナップショットにロールバックできるなど、複数リカバリポイントの設定を可能にした。データ破損のほかウイルスや外部からの攻撃でシステムが停止してしまった場合に復旧できるようになるという。

 vCloud Air DRの機能強化では、ネイティブフェールバックにも対応すると説明。vCloud Air DRにフェールオーバーした環境をプライマリのデータセンターに簡単に再開できるという。ネットワークを通じてワークロードをvCloud Airからプライマリ環境に複製することで通常のシステム運用を再開できるとしている。

Scott Collison氏
VMware ハイブリッドプラットフォーム担当バイスプレジデント Scott Collison氏

 機能強化としては、オンプレミスの運用管理ツール「VMware vRealize Orchestrator(旧VMware vCenter Operations Management Suite)」からvCloud Air DRの機能を呼び出せるようになっている。例えば、オンプレミス環境からvCloud Air DRへの複製を停止したりリカバリを走らせたりといったことが可能になる。コマンドラインインターフェース(CLI)に対応するとともにREST形式のAPIを活用することでフェールオーバー作業を効率化するための復旧計画の策定や導入が可能になるという。7月上旬から提供する。

 「海外でvCloud Air DRは大規模企業での利用も想定されており、幅広い業種で利用されている」(VMware ハイブリッドプラットフォーム担当バイスプレジデントのScott Collison氏)という。

vCloud Airのラインアップ
vCloud Airのラインアップ

完全な従量課金でvCloud Airを利用

 さらに新たに料金体系として、1分単位で使用したリソース分だけを支払う従量課金サービス「VMware vCloud Air Virtual Private Cloud (VPC)OnDemand」を7月上旬から提供する。

 すでにオーストラリア、ドイツ、英国、米国でサービスを開始しているもので、「全世界で数千社が利用しており、数千台規模の仮想マシンが大規模に稼働している。主にスケールテストや検証開発、新規アプリケーション開発に活用されている」(Collison氏)

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