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事業進出先としてタイはベトナムより好条件か

古川浩規(インフォクラスター)

2015-06-07 07:30

バンコクはやはりASEANの拠点都市

 これまでの連載ではベトナムに関するトピックスをご紹介しましたが、今回バンコクで日本の公的機関の方や民間企業の方と個別にお話をさせていただく機会をいただきました。個人的にも、ASEAN戦略を考える上で、先発ASEAN国と後発ASEAN国の対比の視点でベトナムを見る良い機会になりました。


 今回は、ベトナムとタイを比べてみたいと思います。

 ASEANの拠点都市であるとともに、インドシナ半島最大の都市であるバンコクについて説明することはもはや不要でしょう。数十年前から日系企業が進出するとともに、欧米からも数多くの旅行客を受け入れている国際都市であることは知られている通りです。

 ベトナムとは直接国境を接しているわけではありませんが、ハノイ~バンコク間が約110分のフライト、ホーチミン~バンコク間が約90分のフライトです。これは、ハノイ~ホーチミン間が約125分のフライト、ハノイ~ダナン間やホーチミン~ダナン間が約80分のフライトであることを考えると、ホーチミンとバンコクの近さは際立ちます。

 ASEAN域内の移動となりますのでベトナム人はビザが不要で、ホーチミン在住に限らずハノイ在住のベトナム人にとっても気軽に行ける異国の1つとなっています。

 ホーチミンはベトナム最大の都市ですが、ホーチミンと比べてもバンコクの都市の発展度は上回っています。ホーチミン在住の駐在員の冗談として、「バンコクからの休暇帰りの飛行機の中は憂鬱になる。なぜならば、ホーチミンであってもバンコクのような質・量ともに優れた生活の質を期待することができないから」というものがあるほどです。

バンコクから帰る飛行機で憂鬱になる理由

 今回の私のバンコク訪問は10年以上ぶりでしたが、この言葉は空港に降り立ち、市内に向けて移動するときから痛感させられました。市内に向かうタクシー配車もキオスクで自動化され、空港から市内へは多車線の高速道路が整備されトヨタをはじめとする自動車が整然と走っています。


バンコクの中心街の一つ、サイアムスクウェアの裏路地。ハノイやホーチミンの中心街の庶民の家と比べても、エアコンの室外機の数の多さや、すっきりとした電線の配線具合がベトナムとは違うことを伺わせる。

 その様は、残念ながらベトナムの交通状況とは異なった印象を受けます。最近でこそ、ハノイの空港から市内へ日本のODAによる道路や橋梁が整備されましたが、走っている自動車の量は圧倒的に異なります。

 バンコク市内の大渋滞(3kmの移動に40分程度かかることも)には閉口させられますし、信号システムも必ずしも優秀とは言えませんが、それでもベトナムよりも都市部でのモータリゼーションが進んでいることは明らかです。

 また、サイアムスクエアというバンコクの繁華街を訪れてみると、そこが若者の集まる中心地の1つであることがよく分かりますが、ベトナムでそのような場所はあるかと振り返ってみると、なかなかこれに比肩する場所はありません。

 このような若者たちの週末の過ごし方を見るだけでも、所得の違いが表れているように思います。

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