伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)とセブン&アイ・ホールディングスは、セブン&アイ初のネットスーパー専用店舗「セブン&アイ・ホールディングス ネットスーパー西日暮里店」に、既存システムと連動して自動で配車計画を作成するクラウドサービス「Mobile Asset Management Service」(MAMS)を導入すると発表した。
ネットスーパー西日暮里店では、既に3月からMAMSを利用したサービスの試験的な運用を開始しており、6月から本格的な運用を開始する。
MAMSは注文時に配送計画を自動的に作成するクラウドサービスで、配送予定時間や配送状況等を自社のウェブサイトで追跡、確認できる。
受注と同時に、システムが効率的な配送ルートを自動で作成、配送担当者をはじめ関係者全員がPCやスマートフォンで情報を共有する。生鮮品や惣菜などが含まれた注文を優先的に配送するように設定できるため、スーパーの店頭での販売と同様にできたての商品を、ネットスーパーの顧客に届けることが可能という。

生鮮品、惣菜等を優先配送するサービスイメージ

MAMS がサービス提供する機能
ネットスーパー西日暮里店は、都心部をターゲットとしたセブン&アイのネットスーパー専用の新たな事業拠点。セブン&アイが今秋から本格稼働を予定している新たなECビジネスである「オムニチャネル」戦略において、重要な事業拠点と位置付けられる。
この店舗では、顧客からの受注後、出荷時間に合わせて、注文を受けた生鮮品や惣菜を含む商品の調理等、配送準備、梱包を行っている。
既存のネットスーパーの約5倍となる1日あたり最大2000件まで受注が可能で、他の既存店舗で1日あたり平均10便程度だった配送体制を23便に増便、配送ルートについても従来は配送担当者が独自に決定していたが、MAMSの導入により自動化、効率化が可能となり、生鮮品や作りたての惣菜などを優先的に顧客に届けられるとしている。