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GYAO!のトラフィック増に対応してインフラを大幅増強--ヤフー

NO BUDGET

2015-06-09 09:30

 Yahoo! JAPANは、子会社のGYAOと協力して運営する無料映像配信サービス「GYAO!」において、HD映像の配信開始やユーザー数の増加などによって見込まれるトラフィック増大に備え、サービスのネットワークインフラを大幅に更改した。ロードバランサを提供したシトリックス・システムズ・ジャパンが6月8日、ユーザー事例として公表した。

 今回の更改では、毎秒100万リクエスト・800Gbpsのトラフィックを処理できる高速なインフラが必要とされた。

 これに対し、従来から利用しているレイヤ4のロードバランサではサーバへの負荷が大きくなりすぎる懸念があったことから、レイヤ7を高速に処理できるロードバランサを導入してサーバあたりの負荷を軽減し、台数と運用コストの抑制も目指す必要があった。また今後、HTTPSが一般化していくことを考え、SSL処理のパフォーマンスも重視していた。

 こうした課題から新たに採用されたのが、シトリックスの「Citrix NetScaler MPX 22120」。1台あたりのL7ロードバランシングのパフォーマンスが非常に高いこと、業界トップクラスのSSL処理性能を発揮すること、2Uサイズという小さな筐体であることに加え、「MBF(Mac Base Forwarding)」に対応している点も評価された。

 今回のインフラでは、さまざまなネットワーク機器がロードバランサに接続されており、さまざまなトラフィックがさまざまな経路で流入してくることになるため、従来のルーティングではボトルネックになる可能性があったが、MBFによって相互接続を簡単に行い大容量の配信を可能にすることができたという。

 また今回のネットワークでは、同社でも前例のない膨大なトラフィックが想定されることから、事前に同機種をレンタルして検証を実施、稼働・運用に問題がないことを確認した上で導入した。その際、以前にヤフー社内のエンジニアが作成したNetScaler向けのミドルウェアがそのまま利用できることも確認したとのこと。

 また、シトリックスでは今回のヤフーの追加要件に沿って、障害時の切り替えをより最適化する追加機能を新たに追加した。

 今回のネットワークインフラ更改により、ヤフーではサーバへの負荷を大幅に軽減することが可能となり、実際にGYAO!のコンテンツ配信を担うサーバハードウェアの台数を減らすことができたという。結果として消費電力やラックスペースを抑制し、高画質映像の配信でサービス品質を向上しつつ、通信速度あたりのコストを大幅に削減した。

 新たに導入されたNetScalerは、実運用に入っても障害もなく安定稼働しており、想定通りの性能を発揮するだけでなく、特にレスポンスにおいては期待以上の数値が出ているという。

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