ネットワールドがバックアップ時間を削減
日本でも6月4日に、ITインフラ製品のディストリビューターであるネットワールドが、仮想化システムの効率的な構築を支援するための検証センターで、システム導入後の仮想マシンのバックアップとリストアを効率化するためにCommvaultのデータ統合管理製品である「Simpana」を導入したと発表した。
Commvault Systems Japanのエリアバイスプレジデント、大越大造氏。
検証センターは、顧客がシステムを導入した後のサポート業務用インフラとして利用しており、これによりネットワールドは、顧客と同一のシステム環境を再現して問題の解決に当たっている。
これまで、仮想マシンの管理をする際に、仮想マシン単位でしかバックアップができなかったため、バックアップにもリストアにも時間がかかっていたとのこと。
Simpana導入で、システムを横断した一元的なバックアップ、リストアができるようになったため、サーバ30台分800Gバイトのフルバックアップにかかる時間が従来の3時間から、6分の1の30分へと大幅に縮小した。さらに、重複排除の機能によりデータ容量が8分の1になったという。
データ保護技術が進化するにつれて、IT部門は「サイロ化したスタンドアロンツールではなく、データ管理の視点を重視して製品を選ぶ」とFoster氏。「2016年までにハードウェアスナップとレプリケーション技術の利用が3倍近くになる」とし、市場の成長性を強調する。
Commvaultは海外で、Hitachi Data SystemsやFujitsu、NetAppなどに製品をOEM提供している。また、日本市場を統括するCommvault Systems Japanのエリアバイスプレジデント、大越大造氏によると、日本では主に富士通やNECなどのハードウェア製品がCommvaultのソフトウェアに対応している。また、CTCなどを含むシステムインテグレーター経由でも製品を販売している。