Hortonworksはサンノゼで米国時間6月9日から3日間「Hadoop Summit」を開催している。初日、HadoopディストリビューションベンダーのMapR、日立製作所の米国子会社が買収したPentahoが新製品を発表した。
MapR 5.0
MapRは最新版「MapR 5.0」を発表した。最新版には「MapR-DB」(MapRのHBase互換オペレーショナルデータベース)とElasticsearchのリアルタイム統合など、リアルタイムレプリケーション機能が導入された。このようなリアルタイム統合機能により、Elasticsearchの検索インデックスはオペレーションが発生するたびに最新のものに保持される。これまでのバッチアップデートプロセスでは検索結果に遅延が生じていたが、これは業務利用では望ましいとはいえなかった。
リアルタイム機能に加えて、MapR 5.0では規制が厳しい業界向けに監査機能も導入した。監査データ(ユーザーの詳細な利用情報とデータおよびメタデータへの変更を追跡する)はJSON(JavaScript Object Notationd)ログファイルに保存され、JSON互換のさまざまなツールを利用できる。
注:筆者は、こうしたガバナンス機能の統合などでMapRと提携しているDatameerに勤務している。
Pentaho 5.4
日立製作所の米国子会社Hitachi Data Systemsが6月4日に買収取引を完了したばかりのPentahoは、「Pentaho 5.4」を発表した。
最新版では、「Amazon Elastic MapReduce」のサポートにより、クラウドベースのHadoop統合を簡素化した。「SAP HANA」との統合も可能となった。Pentaho Data Integration(PDI)での「Apache Spark」サポートも加わっている。これにより、PDIを利用してSparkジョブのオーケストレーションが可能となる。Pentahoによると、PDIのルック&フィールもアップデートしたとのことだ。さらには、新しいAPIにより、カスタムおよび商用アプリケーションへのBI機能の組み込みソリューションとしても強化した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。