インフォテリアは6月10日、「ASTERIA WARP」に、4つの専用アダプタのエクスペリメンタルビルド(実験版)を6月に投入すると発表した。ASTERIA製品の技術者向け情報サイト「ASTERIA Developer Network」で提供する。
ASTERIA WARPは、メインフレームやクラウド上のサーバから表計算ソフトまでの異なるコンピューターシステムのデータを、プログラミングすることなく連携できるミドルウェア。さまざまなシステム間を接続し、データを変換するロジックをコーディングなしで実装できる。
企業では、多くの異なるデータベースにデータを格納しており、データ活用には各データベース間のデータ連携を実現する専用アダプタが必要になる。インフォテリアは今回、ASTERIA WARPに4つの専用アダプタを投入することで、さまざまなデータソースとの連携機能を強化。ASTERIA WARPの利用範囲を拡大する。
今回提供される専用アダプタは以下の通り。
AWS Dynamoコンポーネント(6月2日から提供を開始)
「AWS Dynamo」はAWSがクラウドで提供する分散キーバリュー型データストアである「Dynamo」をベースにしたサービス。データの取得や、AWS Dynamoのテーブルにデータを登録、更新できる。
Tableauコンポーネント(6月9日より提供開始)
「Tableau」は世界的に成長を続けているというビジュアル型クラウドBIサービス。さまざまなデータを収集し、データを加工、変換した後、Tableau抽出ファイルを作成することができる。
Notes Restコンポーネント(6月16日より提供開始)
「Notes Rest」はNotesのグループウェア内で提供されている機能をネットワーク上で広く利用してもらうために使われるサービス形式。Notesデータベースからレコードを取得することや、Notesデータベースに対しドキュメントの作成、更新が可能。
HDFSコンポーネント(6月23日より提供開始)
分散処理システムのHadoopが利用している分散ファイルシステム、HDFSからファイルを取得することや、HDFSにファイルの保存が可能。