7月から限定的に製品発売を開始する予定で、本格的な出荷は8月から10月までに実施される見通し。また、2月以降にFlashArray 400を購入したユーザーに対しては、次の容量拡大の際にFlashArray//mに無償でアップグレードできるプログラムが提供される。
PresidentのDavid Hatfield氏
こうした製品の特徴と共に大きな特徴となるのが新しいストレージのビジネスモデル「Evergreen Storage」。「ストレージ業界にとって大きなプラスとなるビジネスモデル。これまでのストレージは3から5年ごとの買い換えが必要だったが、10年使い続けてもらうことができないかという発想で開発した。アップグレードしながら10年使い続けられる」(米本社Hatfield President)
Evergreen Storageは、ソフトウェア制御のアーキテクチャと、標準メンテナンスプログラム「Forever Flash」を組み合わせて提供。Forever Flashの価格には、ソフトウェアのアップデートと定期的なハードウェアのアップグレードも含まれているため、フラッシュアレイを常に最新の状態に維持できる。
さらに、企業ニーズに応じてストレージを拡張することで、フラッシュアレイのコントローラハードウェアをアップグレードし、既存のコントローラへの投資に対する下取り価格を得られる「Upgrade Flex Bundles」を発表している。
今回、同時に発表したクラウド型のストレージ管理のためのプラットフォームPure1は、クラウドの特性を生かし、管理専用のサーバを不要にする。管理者はパソコン、Android搭載タブレット、iOS搭載デバイスからアクセスし、グローバルで監視できる。ピュアストレージの既存のCloudAssistテクノロジの拡張版であるPure1は、Pure1 Cloudを基盤としており、「Manage」「Support」「Connect」「Collaborate」の4つの要素で構成されている。
ピュア・ストレージ・インク製品担当副社長 Matt Kixmoeller氏
「ストレージ管理とサポートの大幅な見直しを実現する。クラウド、ビッグデータの活用により、従来の管理、サポートとは全く違うレベルのものを提供することができる」(ピュア・ストレージ・インク製品担当副社長Kixmoeller氏)
サポートについては、クラウド自動化とスキルの高いエンジニアと組み合わせた、プロアクティブなサポート体制を実現する。FlashArray製品の導入環境を監視するためにオートメーションを活用することにより、潜在的な問題をプロアクティブに検出して警告。その結果、潜在的な問題の83%が事前に明らかになり、人為的な問題の58%はピュア・ストレージからユーザー側へ報告する。
Pure1のうち、Pure1Manage、Connect、Collaborateは6月9日から販売がスタート。FlashArrayを購入したユーザーが現段階で有効な保守サポート契約を結んでいる場合は、追加費用なしで提供する。PureSupportでは2種類の保守サポートを提供する。