AWS、EC2の新インスタンス「M4」を提供開始

Nick Heath (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-06-15 11:59

 Amazon Web Services(AWS)は米国時間6月11日、新しいインスタンスとなる「M4」の提供を開始した。M4インスタンスは、計算能力、メモリ、ネットワークのバランスに優れ、多目的なワークロードの実行に最適化されているのが特徴である。

 M4インスタンスはEC2用にカスタマイズされたHaswellプロセッサ「Intel Xeon E5-2676 v3」を搭載したシステム上で実行され、Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)を通じて、最大40のvCPUと160GiBのRAMという構成で利用できる。プロセッサのベースクロックは2.4GHzで、Turbo Boost時には最大3.0GHzで稼働する。


提供:AWS

 Amazonによると、m4.10xlargeインスタンスに搭載された非常に多いコア数は、高い並行処理性能を必要とし複数プロセスを使うようなアプリケーションでその特性を最大限に発揮するという。

 同社はプレスリリースで、M4インスタンスが向いているアプリケーションとして、リレーショナルデータベース、インメモリデータベース、ゲーミングサーバ、キャッシングフリート、各種バッチ処理、SAPやMicrosoft SharePointなどのビジネスアプリケーションなどを挙げている。

 このインスタンスは、低レイテンシかつ低ジッタでパケット毎秒(PPS)性能を通常の4倍ほど向上させる「拡張ネットワーキング」も利用可能という。

 また、M4インスタンスではAmazon Elastic Block Store(EBS)最適化がデフォルトとなっており、I/Oオペレーション用に専用帯域が追加されるほか、Amazon Virtual Private Cloud(VPC)内で64ビットHVM AMIの実行がサポートされる。

 M4インスタンスの提供は6月11日から開始され、米国東部(バージニア北部)、米国西部(北カリフォルニア、オレゴン)、欧州(アイルランド、フランクフルト)、アジアパシフィック(東京、シンガポール、シドニー)の各リージョンで利用可能となる。M4インスタンスは、AWSマネジメントコンソール、AWSコマンドラインインターフェイス、AWS SDK、およびサードパーティ製ライブラリを通じて、オンデマンドインスタンスまたはスポットインスタンスとして起動可能で、リザーブドインスタンスとして購入することもできる。

 なお、米国東部(バージニア北部)、米国西部(オレゴン)、欧州(アイルランド、フランクフルト)、アジアパシフィック(東京、シドニー)では、M4インスタンスの提供開始に合わせて、オンデマンドおよび1年リザーブドのM3インスタンスとC4インスタンスの価格が5%引き下げられる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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